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県北は4人、クラスターも−6日
県と宮崎市は6日、県内で新たに26人(県2375〜2400例目)が新型コロナウイルスに感染したと発表した。県北は延岡市の4人。うち3人は、接待を伴う飲食店で発生したクラスター(感染者集団)の関連だった。県内の累計感染者は2400人になった。
県北を除く市町村別は宮崎市16人、都城市4人、三股・高鍋町各1人。県内のクラスターは38例目で、延岡市では今年1月以来4例目の確認となった。
延岡市のクラスター関連の3人を除く、20代男性は医療機関を受診して陽性が判明した。
都城市の10代未満の男女3人、30代男性は5日発表の同市30代女性の家族。三股町40代女性と高鍋町20代男性はこれまでの感染者や宮崎市のクラスターと関連があった。
宮崎市によると、同市20例目のクラスターとなった接待を伴う飲食店関連では、20代女性従業員2人の感染を確認し関連感染者は10人になった。
クラスター21例目の事業所は、同市20代男性と高鍋町20代男性の従業員2人の感染が分かり、感染者は計23人になった。
宮崎市の新規感染者16人のうち、クラスター関連は3人。8人はこれまでの感染者と接触歴があり、5人は行動歴を調べている。
◆延岡市でクラスター、計7人が感染
県感染症対策室によると、延岡市のクラスターは、2日発表の同市30代男性、3日発表の同市50代と20代の女性2人の計4人と、6日発表の20代と40代の女性、60代男性の3人の計7人の感染を確認した。女性4人は従業員で男性2人は来店客という。
店舗は来店者の名簿を作成しており、5日までに来店客や従業員ら約50人の検査を終えた。検査対象者は把握し「感染が拡大する可能性は低い」として、店舗名などの公表はしない。
◆5日時点の入院52人
県によると5日時点の県内の入院は52人で、重症者が1人増え2人。日向入郷圏域(18病床)で3人、延岡西臼杵圏域(44病床)で14人が入院。宿泊・施設療養は178人で、延岡市の宿泊施設で10人、施設で31人が療養中。自宅療養は69人。入院・療養調整中は50人となっている。
◆変異株疑いは9割
県感染症対策室は6日、5日に県内で実施した変異株PCR検査は9件でうち8人が変異株疑いだったと発表した。累計の変異株疑いは205人になった。
同室は「5月に入り感染者の約9割が変異株疑い。従来株からの置換が急速に進んでいる。変異株は感染力が高いとされている。感染者が増えると、重症者が増える恐れが高くなり、非常に危機感を持っている」としている。
◆基礎疾患ある高齢者が死亡
県は6日、県内で新型コロナに感染し、治療中の基礎疾患がある高齢者1人が5日に亡くなったと発表した。変異株疑いかどうかは検査中。
県内の死者は23人目で4月以降、第4波では初めて。重黒木清県福祉保健部長は「大変残念で重く受け止めている。医療機関と連携し、医療提供体制の維持と確保に努める」とコメント。県内の現況については「年始と極めてよく似た状況。連休明けの状況を注視し、必要な対策を取りたい」とした。
◆時短要請協力金の補正予算を専決処分−県
県は4日、宮崎市での時短要請の協力金などを支給する補正予算約23億円を専決処分した。一般会計の総額は6325億1838万円となった。
専決するのは2事業。休業要請等協力金事業が22億4181万円、飲食関連事業者等緊急支援事業が1億3020万円。
協力金は中小企業は売り上げ規模に応じて1店舗1日当たり2万5千円〜7万5千円の範囲で支給。大企業は、売上高減少額に応じて1店舗1日当たり上限20万円を支給額とする。
関連事業者などへの支援金は、飲食店と直接取引がある事業所やタクシー、代行運転事業者が対象で、一律10万円を支給する。
◆7日、60人未満
県は7日午前、新型コロナウイルスの新規感染者が60人未満の見込みと発表した。50人以上は2日ぶりとなる。詳細は午後4時に発表する。