ラグビー・トップリーグ

高橋（延岡星雲高出）三菱重工相模原に加入

◆「レギュラー勝ち取る」

　ラグビー・トップリーグ（ＴＬ）で神奈川県相模原市が拠点の「三菱重工相模原ダイナボアーズ」に今年、延岡星雲高出身のＳＨ高橋太一（２２）が加入した。高橋は「やっとスタートラインに立てた。活躍して延岡の名を全国にとどろかせたい」と意気込んでいる。

　２歳上の双子の兄の影響でラグビーを始めたという。２人の背中を追って練習に励み、いつしかＴＬ加入が目標になっていた。高校では１年生ながら兄２人と共に全国高校ラグビー大会県予選の決勝に出場。２年時にはＵ―１７（１７歳以下）九州代表、国民体育大会では県の代表選手として活躍した。卒業後は東洋大に進学。４年時には主将として、チームを２２年ぶりの関東大学２部リーグ制覇に導いた。

　１６３センチと小柄ながら、試合の流れを読む判断力に優れる攻撃の起点。守備においては危険なエリアをいち早く察知する能力に長けており、三菱重工相模原もこの持ち味を高く評価したという。

　高校時代に指導した延岡星雲高ラグビー部の池田晋一監督は、高橋の印象を「初志貫徹」と語る。入学時からＴＬ入りを口にしており、朗報を聞いた時は「さすが。そうなるだろうな」と驚かなかった。「これからは世界レベルの選手と戦うことになる。ジャージー姿を見るのが楽しみ。けがに注意しながら戦ってほしい」とエールを送る。

　幼い頃からの夢をつかみ取った高橋は「まずは試合に出て、結果を出すことが当面の目標。意識の高いプロが多いので、モチベーションの高さなど肌で感じている。決まり事（サインプレーなど）に早く慣れて、レギュラーを勝ち取りたい」と力強く語った。