進学先として早めのＰＲを−

九保大大学おうえん協議会が役員会・総会

　九州保健福祉大学を生かしたまちづくり事業に取り組む「大学おうえん協議会」（会長・吉玉典生延岡商工会議所会頭）は１４日、延岡市役所で役員会・総会を開き、今年度の事業計画を承認した。

　学生と住民との交流の場づくりや情報提供などを、新型コロナウイルスの状況を見ながら継続することに加え、地域事業所等との相互理解を深める取り組みを支援し、同大を地域の財産として活用した固有のまちづくりを推進する。

　吉玉会長は県内の総人口が減少し続けていることに触れ、「地元の高校生だけでなく中学生にもアプローチし、早い段階から進学先として九州保健福祉大学があると知ってもらうことが大切」と話し、来賓の兒玉修学長も「ＰＲ対象の年代を下げていきたい」として各方面へ協力を呼び掛けた。

　読谷山洋司延岡市長は、「コロナ禍の中で学業を諦める学生が出ないよう、市としても取り組みを強化していく」とあいさつした。

　同会は協議会だよりの発行やオープンキャンパスの支援、カフェ形式で企業と学生が気軽に情報交換できる〃ＷｏｒｋＣａｆｅのべおか〃を、県北地区物産展「のぼりざるフェスタ」に出展することなど、現段階では検討中としながらも、学生の地元進学や就職を促す取り組みについて確認。ニーズを把握し、より魅力的な大学づくりにつなげるため、教員や学生へのアンケート調査も検討している。

　また、同大の海外教育交流協定校交流会については、コロナウイルス感染拡大状況を考慮し、昨年に続いて今年も開催を見送るとした。