新型コロナ、県内２８人−１７日

宮崎、都城市と国富町−クラスター

　県と宮崎市は１７日、県内で新たに２８人（県２８０７〜２８３４例目）が新型コロナウイルスに感染したと発表した。宮崎市が２０人。県北在住者はいない。宮崎市、都城市、国富町で１件ずつ新たなクラスター（感染者集団）が確認された。県内の累計感染者は２８３４人、クラスターは４９例となった。

　市町村別では、都城市５人、三股町２人、綾町１人。新規感染者２８人の全員がこれまでの感染者と接触歴があった。

　県感染症対策室によると、都城市のクラスターは接待を伴う飲食店で、１４〜１６日に２０〜３０代の女性３人と男性２人の従業員、５０代男性客２人の感染を確認した。クラスター感染者の市町村別は都城市が５人、三股町が２人。対象となる利用客や従業員１８人の検査は終わっている。また、女性従業員の知人２人の感染も確認し、このクラスター関連感染者は９人となっている。

　国富町のクラスターは、同町内の事業所で、従業員の４０〜５０代の男性４人、女性１人の感染が分かった。感染者の居住地は宮崎市２人、国富町、高原町、綾町各１人。

　４月２８日に宮崎市在住の５０代男性の感染を確認し、今月１０日に別の同市５０代男性の陽性が分かったことから、関係者５４人の検査を実施。計５人が感染するクラスターとなった。同事務所の従業員の知人の感染も確認され、関連感染者は６人となっている。

　同対策室によると、県が１６日に発表した８人のうち、７人は２例のクラスター関連。１人はこれまでの感染者の知人という。

　宮崎市によると、２０人のうち９人はクラスターが発生した市内の「教育・保育施設等」の関連。１１人はこれまでの感染者の同僚や家族、知人などという。


◆入院８４人、重症５人−１６日時点

　県によると、１６日時点の県内の入院は８４人で重症者は５人。県北では日向入郷圏域（１８病床）で５人、延岡西臼杵圏域（４８病床）で１７人が入院。宿泊・施設等療養中は２８８人で、延岡市の宿泊施設で１９人が療養し、自宅療養は１８８人で施設療養が６人。入院・療養調整中は５３人となっている。


◆変異株疑いは６人

　変異株疑いで１６日、６人を検査し、いずれも変異株と判定した。累計の変異株疑い感染者は３１５人になった。


◆教育・保育施設等でクラスター−宮崎市

　宮崎市は１７日、市内の教育・保育施設等で未就学児９人を含む１２人が感染するクラスター（感染者集団）が確認されたと発表した。

　同市によると、関連する感染者は２０〜４０代の男性１人、女性２人の職員と１０歳未満の女性６人、男性３人の未就学児。１３日に職員１人の感染が分かり、調査と検査を進め、１６日までに１２人の感染が分かった。

　１４日以降、施設は臨時休業。１９日ごろまでに関連する未就学児や職員など約１５０人の検査を進める。同市は「接触者は把握できており、施設名称などは公表しない」としている。


◆１８日、３０人未満

　県は１８日午前、新型コロナウイルスの新規感染者が３０人未満の見込みと発表した詳細は午後に発表する。