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飲食店関係者都城市でクラスター
県と宮崎市は20日、県内で新たに37人(県2882〜2918例目)が新型コロナウイルスに感染したと発表した。都城市では、接待を伴う飲食店のクラスター(17日発表)が複数店舗の従業員らに拡大し、関連感染者は24人になった。今月14日以来、6日ぶりに30人を超える発表になった。累計感染者は2918人。
県感染症対策室などによると、新規感染者の居住地は宮崎市23人、都城市13人、三股町1人。医療機関の検査で判明したのが11人。感染経路調査中が9人となっている。
同室によると、17日発表の都城市の接待を伴うクラスターは19日の時点で、1店舗の従業員と客ら7人と、従業員の知人や家族など計15人が関連していたことが分かった。
その後、疫学調査の結果、同市と三股町の飲食店10店舗以上の経営者や従業員などの感染を確認。接待を伴う飲食店のクラスターになった。
クラスターの感染者は20代から50代までの男性14人、女性8人で、居住地は都城市18人、三股町3人、小林市1人。多くが接待を伴う飲食店の経営者や従業員で、今月11日から13日ごろまでの間に、都城市内の3店舗で、それぞれ会食していたという。
感染者の家族など2人を含め、関連感染者は24人。県はこの関連で19日は約60人、20日は約100人の検査を行った。
◆宮崎市の感染は23人
宮崎市の新規感染者23人のうち16人は、これまでの感染者の家族や知人、同僚などで、1人は兵庫県在住の感染者と接触歴があり、6人は行動歴などを調べている。
◆入院83人、重症1人増の6人−20日時点
県によると、20日時点の県内の入院は83人で重症者は1人増え6人。県北では日向入郷圏域(18病床)で2人、延岡西臼杵圏域(48病床)で13人が入院。宿泊・施設等療養中は221人で、延岡市の宿泊施設(60室)で12人が療養し、自宅療養は124人で施設療養が3人。入院・療養調整中は50人となっている。
◆21日、20人未満
県は21日午前、新型コロナウイルスの新規感染者が20人未満の見込みと発表した。確定値は21日午後4時に発表する。
◆県、6月10日まで営業時間短縮要請−都城市と三股町
県は20日、新規報告数が20人を超えた都城市と三股町の飲食店などに対し、21日から6月10日まで、営業時間の短縮要請を出した。対象店舗は約1200店で、中小企業で1日当たり2万5千円から7万5千円の協力金を支給する。
都城・北諸県圏域は、17日に発生したクラスターが拡大。19日の時点で、人口10万人当たりの新規感染者(新規報告数)が21人となり、県が目安としている20人を超えた。
河野知事は「9日の宣言発出後の感染によるもので残念。現在落ち着いている他圏域でも、急拡大しかねない厳しい状況にある。最大限の注意を」と呼び掛けた。