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早期対策を訴え説明会−延岡
延岡市の方財・長浜海岸の砂浜浸食を約30年にわたり調査している吉本哲さん(69)=同市緑ケ丘=はこのほど、同市方財町と長浜町の海岸で説明会を開いた。同市選出の県議、地域住民、行政担当者らと現地視察を行い、急速に浸食が進む両海岸の現状を訴えた。
この日は、太田清海県議、市区長連絡協議会の吉田敏春会長、方財、長浜、緑ケ丘の区長、県、市の行政関係者らが参加。方財町の五ケ瀬川河口、長浜町の大瀬川河口、旭化成の潮くみ場付近を回った。
このうち、方財海岸の五ケ瀬川河口では、五ケ瀬川右岸に堆積した砂や河口に広がる砂州の現状を確認。吉本さんは、今年1月に河口にある消波ブロック堤の隙間に袋詰め玉石が設置されたことを堆積の要因に挙げ「消波ブロックの隙間が埋まり、砂の流出が止まった。砂浜が広がり、砂州が拡大している」と指摘。「緑ケ丘や長浜海岸の砂浜が減少する一方で、方財などの五ケ瀬川、大瀬川河口の右岸には砂が堆積している。風や波の影響もあり、砂は北へ北へと移動している。方財海岸で流出防止対策を実施すれば、砂浜の浸食は止まると証明されている」と持論を展開した。
吉本さんは、両海岸の砂流出の原因の一つを、これまでの方財海岸の東海河口における土砂採取と強調。「過去21年間の土砂採取量は、延べ約57万立方メートル、大型ダンプ11万3千台分に当たる。すでに方財から長浜、新浜に至る約7キロの海岸で高さ1・5メートル、幅約54メートル分の砂浜が採取により消失した」と試算。「予想以上の速さ。このままでは、完全に砂浜が無くなる」と危機感をあらわにする。
区長らは「これ以上、待てない。台風時には松林の中まで波が来る。護岸崩落も起こり、浜崖も進んでいる。早急な対策を講じてほしい」と求めた。
吉本さんは「両海岸の海岸線が比較的安定しているとの県の見解には納得できない。急激な海岸浸食の現状は、見れば分かることだ。潮害や南海トラフ地震による津波への不安も高まり、県の天然記念物に指定されているアカウミガメなどの海岸線を生育環境とする動植物にも影響を与えている」と語気を強める。その上で、「土砂採取の停止、矢板の設置、カラーサンドを用いた砂の移動調査など早期対策を実施してほしい。国にも会議、現地視察への参加を呼び掛けていきたい」と訴えた。
視察を終えた県の担当者は、砂の流入と流出などを表す土砂収支などを踏まえた浸食の要因解明が重要とした上で「袋詰め玉石の効果で砂が堆積傾向にあることは推測できる。地元の意見も生かして今後の対策を検討したい」と理解を示した。
吉本さんらは、2016年9月から行政関係者、地域住民らを対象に説明会を開催。19年12月には両海岸の周辺区長らが浸食が進む海岸の現状を訴え、河野知事に早急な改善を求める要望書を提出。要望を受けた県は、昨年度、地元住民との意見交換会を実施した。延岡市議会は昨年10月、「長浜・方財海岸の浸食対策に関する意見書」を可決し県に提出。抜本的な対策を講じることなどを要望した。