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いよいよ田植え

本紙掲載日:2021-05-28
3面
生産者の軽トラックに苗箱を積み込む職員

普通期水稲苗配布を開始−JA延岡

◆850戸が250ヘクタールで作付け予定

 延岡市祝子町のJA延岡地域農業振興支援センターで27日から、今季の普通期水稲の苗配布が始まった。きょうも管内の米農家が次々と訪れて予約した苗を受け取り、6月から本格化する田植えに備えていた。

 同センターでは今月初旬から、食用のコシヒカリともち米のクスタマモチ、飼料用2品種の苗を育ててきた。管内では、今季850戸の米農家が250ヘクタールで普通期水稲の作付けを予定しており、ヒノヒカリ4万4千箱を用意した。

 北方町、北川町、南方地区といった田植えの早い地域から配布され、田植えがスタートする。約20アール分の苗を積み込んだ舞野町の内田瀧雄さん(85)は6月1日から田植えを始める予定で、「親戚に手伝ってもらったり、人に頼んだりしながら田植えをします。天候が気になりますね」と話していた。

 配布期間中、センターでは普段の職員10人に、シルバー人材センターからの助っ人2人を加えた態勢で対応する。苗の生育は順調で、センターの本田浩司取締役は「今年も良い苗ができました。一方で、一作年、昨年とウンカや病害でコメの実りが思わしくなかった。今年は豊作になって、皆さん実りの秋を迎えてもらいたいですね」と期待を込めていた。

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