第４波、若年層の割合高い

本紙掲載日：2021-05-28

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県が比較－１０歳未満は第３波と同程度

　県によると、感染状況が減少傾向となった第４波が、第３波と比べて高齢者の割合が低く、若年層の割合が高い傾向にあると示した。また、変異株の影響で懸念された１０歳未満の感染は同じ割合だったことも分かった。２７日に公表した。

　県感染症対策室によると、第３波は昨年１１月１５日～今年３月７日で、感染者１５７６人。第４波は３月８日～５月２６日（時点）で、同１０５３人。

　第４波では、年代別１０～３０代が１２ポイント増の５３％、６０代以上が１１ポイント減の１６％に。１０歳未満はいずれも５％と変わらなかった。

　第４波は大型連休中に県外との往来・接触による感染者が急増。接待を伴う飲食店や職場を通じて拡大し、さらに家族や親族へ広がったとみている。

　一方、県は第３波の検証を基に、より早期に赤圏域化や県独自の緊急事態宣言などの対策を実施。繁華街や高齢者施設での一斉検査を含めた積極的な調査、検査を行った。

　その結果、第３波で多かった高齢者施設への広がりは抑制でき、全国に比べ急速に沈静化が進んでいる。

　また、同室は第４波での感染実例の推定を５例公表した。

①飲食店のケース（換気の悪い空間）＝換気の悪い中で、飲食や対策が不十分な状態でカラオケをしたところ、店内で感染拡大②職場のケース＝アクリル板の設置やマスクの着用など感染防止対策を実施していたが、、休憩所や喫煙所などでのマスクなしの会話などにより感染が拡大した③車中のケース＝車中でマスクをせずに会話をし、感染してしまった④会食のケース（帰省客との会食）＝県外からの帰省者を含む複数人で会食したところ集団感染となった。屋外でのバーベキューなど３密に該当しない場面でも感染が拡大⑤家庭内のケース＝症状があってもすぐに医療機関を受診しなかったところ、家族に感染が広がった－─。

　その上で、「マスクなしでの会話や医療機関への受診の遅れが主な要因となっている」「職場の休憩所など、場面が切り替わった際に感染対策が不十分となるケースが多い」と改めて注意を呼び掛けた。