優等１席「まつひめ」

本紙掲載日：2021-07-12

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甲斐磨喜男さん（左）と甲斐勇生さん（中央）と雌牛の部優等１席の「まつひめ」

東臼杵郡市畜連７月期共進会

◆雌牛の部－団体・北川１位、調教賞は永田さん（門川）

　東臼杵郡市畜連（楠田富雄代表理事）の２０２１年７月期子牛郡共進会は９日、延岡市櫛津町の延岡家畜市場で行われ、雌牛の部で甲斐勇生さん＝諸塚村立岩＝の「まつひめ」が優等１席に輝いた。団体成績は北川が２７・５点で１位、調教賞は永田牧也さん（門川町）に贈られた。

　今年は３月期の共進会が、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から中止となったことから４カ月ぶりの開催。雌牛の部に３５頭が出場して立ち姿や肩幅、骨格の絞まりや育成具合、毛づやなどが厳しく審査された。

　雌牛の部でチャンピオンになった「まつひめ」は父は満天白清、母はまつふじ、母の父は耕富士という血統で、日齢は２９６日。

　甲斐勇生さんは畜産歴４０年を超えるベテラン。この日は弟の磨喜男さん（６６）が手綱を引き、勇生さんは審査を見守った。共進会でのチャンピオンは今回が初めてで、勇生さんは「たまたまだと思います。喜びというより安堵（あんど）の気持ち」と控えめながらも表情は笑顔。

　「まつひめ」には小さい頃から期待を掛けており、「餌の食いも良く、発育も良い。思っていた以上の良い牛になりました」と自信をのぞかせる。また、諸塚からの移動は長距離になることから、牛への負担を考えて丁寧に運んだという。

　現在母牛６頭、子牛５頭を育てており、これからも良い牛を生み出すことに情熱を傾ける。「精いっぱい牛を養って、こうやって品評会に出せるのが幸せ。またいつかこんな日が来るといい」と目を細めた。

【雌牛の部】優等１席＝甲斐勇生（諸塚）▽２席＝上田美利（北方）▽３席＝治久丸新一（北川）▽４席＝福永雄（東郷）▽５席＝尾前牧場（椎葉）▽６席＝甲斐久幸（延岡）▽７席＝星光（北浦）
▽１等＝岩本國和（諸塚）黒木弘隆（美々津）甲斐孝正（岩脇）織田直行（延岡）右田由一（椎葉）山田誠（北方）長友文夫（北郷）横山一則（北川）黒木喬（北方）広末克彦（椎葉）椎葉義勝（同）藤島文彦（西郷）甲斐春三（諸塚）尾前牧場（椎葉）
▽２等＝水永忠雄（門川）甲斐信一（諸塚）高橋宗三（門川）星光（北浦）高橋宗三（門川）松田勝美（延岡）岡田忠重（諸塚）黒木真（美々津）新本祐希（西郷）黒木アサ子（日向）永田牧也（門川）甲斐勝正（岩脇）水永忠（門川）福永雄（東郷）

▽団体成績
①北川２７・５点②北方２６点③椎葉２３・８点④延岡２０点⑤諸塚１９点⑥北浦１８・５点⑦美郷１７・３点⑧日向１５・４点⑨門川８点