問題行動の理解と関わり方学ぶ

延岡市学校警察連協−元法務省職員が講義

　延岡市教育委員会主催の市学校警察連絡協議会がこのほど、延岡署や北部福祉こどもセンターの職員、市内小中学校校長会生徒指導担当校長、市内小・中学校の生徒指導担当教諭など約４０人が参加し、市役所講堂で開かれた。

　同協議会は、市内の小中学校と警察、関係機関が相互に連携し、児童生徒の非行防止活動や保護活動を推進すること、健全育成を図ることを目的に毎年開かれている。

　この日はまず、元法務省矯正局法務官教育専門官で、早稲田大学教育学部心理学専修非常勤講師の小西好彦さんを講師に、「問題行動の理解とその関わり方について」のテーマで講義・演習。

　参加教諭らは、小西さんの指示とは反対方向にジャンプするなどして、理解していても体が動かなかったり、思い通りに行動できなかったりと、混乱やもどかしさを体感。子どもは先生からの言葉をどのように行動に移しているのかや、行動だけに着目して指導するだけでは不十分であることを身をもって学んだ。

　小西さんは「言語化できずに問題を起こしてしまう子は多くいる。言語化をさせてあげて子どもたちにとって相談できる大人、信頼できる大人になってほしい」と伝えた。

　北方学園小の松岡達也教諭（３５）は「子どもがどう感じて、どうしたくてその行動をしたのかに視点を当てて接していきたい。悩みがある子への対応の仕方を学び、新たな視点を持つことができた」と話した。

　この日はまた、延岡署や延岡児童相談所による講話、生徒指導の現状と関係機関との連携について部会別の協議もあった。