川島町にふれあい公園

埋立場跡地を活、用充実の設備−延岡市

　延岡市はこのほど、川島町の「川島ふれあい公園」の利用を開始した。１９８０年から３４年にわたって一般廃棄物最終処分場として使われた川島埋立場の跡地を活用した公園で、総事業費は約３億６０００万円。

　一画に乳幼児・幼児・児童用や健康遊具が置かれた芝生広場（７５００平方メートル）、サッカーコート１面を配置できる多目的広場（１万３０００平方メートル）、桜や紅葉、イチョウなど四季の草花を楽しめる植栽広場（６６００平方メートル）、あずまや、トイレ、水飲み場、駐車場（１５０台分）など充実した設備が特徴。

　各広場を囲む外周は全長約１・５キロ。路面に距離表示があるほか、道沿いには健康遊具も設けられており、ウオーキングやジョギングに適した遊歩道となっている。

　初日は晴天に恵まれ、多くの家族連れや地元の子どもらが訪れて真新しい公園を満喫。暑さをはね返すような歓声が響いた。同町の山本忠さん（５２）は、孫の福島一希さん（６）の手を引いて訪れ、「近くにこれほど充実した設備の公園はなかったので、開園を待ちわびていた。広々としていて子どもたちにも貴重な場所になるのでは」とにっこり。一希さんは「遊具がいっぱいあって、いろんな遊び方ができるのでとても楽しい」と顔を紅潮させていた。

　川島ふれあい公園は常時無料開放されているが、照明設備などはないため夜間は注意が必要。駐車場の利用は午前８時３０分から。５月１日〜９月３０日が午後７時、１０月１日〜４月３０日が同５時まで。また、各広場は申請すれば占有使用（午前８時３０分〜午後５時）が可能だが、その際は使用料が必要となる。

◆現在の公園利用原則、市民のみ−県独自緊急宣言発令で

　なお、市は現在、新型コロナウイルス感染拡大による県独自の緊急事態宣言発令を受け、公園の利用を原則市民のみとしている。

　問い合わせや、広場の占有使用申し込みは市クリーンセンター清掃工場（電話延岡３３・１８６９）。