地域安全大会、今秋開催へ

理事会で方針−延岡地区防犯協会

　延岡地区防犯協会（野中玄雄会長）の２０２１年度理事会はこのほど、延岡市紺屋町のエンシティホテル延岡であり、新年度事業計画などの各案を原案通り承認した。

　開会に際し、野中会長は市内の犯罪件数が全国同様、減少を続けているものの、女性や子どもを狙った悪質な事件や、特殊詐欺による高齢者らの被害が後を絶たないことを憂慮。「地域安全運動を浸透、定着させ、安全で安心して暮らせるまちを目指したい」と、関係者に協力を呼び掛けた。

　延岡警察署の久留米英樹署長は管内の刑法犯認知件数が、昨年は４４４件で前年から２１件減少したことを報告。市民の体感治安の改善に向け、「まずは犯罪を発生させないよう未然防止に努め、もし発生したら必ず犯人を検挙する」と力を込めた。

　議事では、前年度事業の経過・決算などを報告。地域安全活動や街頭犯罪・侵入犯罪の防止活動、青パトによる防犯パトロールの活動の推進など、９項目を基本とする新年度事業計画案・予算案を承認した。

　また、団体・事業所の人事異動に伴う新役員１４人の選任に同意。理事の意見で、県防犯協会連合会賛助会員の加入促進にも力を入れていくことを申し合わせた。

　新型コロナウイルス感染拡大防止のため昨年中止した延岡地区地域安全大会を今年は、感染防止策を徹底して開く方針も確認。１０月２３日に延岡総合文化センター大ホールを予定し、野中会長は各理事に準備への協力を求めた。

　新役員は次の通り。

【延岡地区防犯協会新役員】理事＝末次稔（旭化成延岡支社長）鎌田賢治（清本鉄工人事総務課長）兼松孝一（旭有機材参事）森山慎作（延岡市ＰＴＡ連絡協議会会長）佐藤民男（三北商工会会長）山口和代（市地域婦人連絡協議会会長）染矢俊二（市市民環境部長）千坂恒利（北方総合支所長）岩瀬浩二（北川総合支所長）木原倉道（北浦総合支所長）▽監事＝竹嶋豊明（宮崎銀行延岡営業部長）▽顧問＝久留米英樹（延岡警察署長）▽参与＝中島昌典（延岡警察署刑事官）佐々木圭太（同生活安全課長）