本県初の高校生平和大使

五ケ瀬中等４年・金子さんに任命証

　核兵器の廃絶と平和な世界の実現を目指す活動を行う第２４代「高校生平和大使」の任命式が２４日、宮崎市の労働福祉会館であり、本県から初めて選出された県立五ケ瀬中等教育学校４年の金子未侑さん（１５）に任命証が伝達された。

　高校生平和大使は１９９８年から毎年、公募によって選ばれた高校生が国連を訪れ、「核兵器の廃絶と世界の平和を願う被爆地の願い」を伝える活動などを行っており、２０１８年から毎年ノーベル平和賞にノミネートされている。

　今年は北海道、東京都、大阪府、岩手県、福島県、神奈川県、新潟県、静岡県、愛知県、兵庫県、奈良県、広島県、福岡県、佐賀県、熊本県、大分県、長崎県、宮崎県、沖縄県の高校生計３５人が選ばれ、署名活動などを通じて平和の願いを発信する。

　金子さんは、小学５年生時の平和研修をきっかけに同大使に憧れ、高校生になって応募。すでに大使の活動の一つ「高校生１万人署名活動」を校内で実施するなどしており、今後は県内で署名活動をはじめ各種活動を展開していくという。

　任命式では、原水爆禁止宮崎県民会議の太田清海議長が金子さんに任命証を伝達。太田議長は「３５人の中に宮崎から金子さんが選ばれたことは誇りであり、名誉なこと。若い心で全世界に平和を訴えてくれることを心強く思う」と激励。

　金子さんは「何かアクションを起こさないと何も変わらない。第２４代高校生平和大使としての自覚と責任を持って行動し、署名数という記録と高校生平和大使の存在という記憶を残せるように１年間頑張っていきたい」と抱負を話していた。（３面に一問一答）