新型コロナ−県北ゼロ、８月１日以来

県内４２人、宮崎市でクラスター・８日発表

　県と宮崎市は８日、県内で新たに４２人（県５８００〜５８４１例目）が新型コロナウイルスに感染したと発表した。県北では８月１日以来、３８日ぶりに新規感染者の発表が０だった。宮崎市の「教育保育施設等」で園児６人、職員２人が感染するクラスターが確認された。県内累計の感染者は５８４１人、クラスターは９６例となった。

　７日時点で、重症者が２人増え１０人となり、第３波の１月２４日時点と並び過去最多の人数になった。

　市町村別は、宮崎市２８人▽えびの市６人▽都城市３人▽日南市２人▽小林市、西都市、都農町各１人。

　年代別は、１０歳未満が１１人、１０代２人、２０代３人、３０代１０人、４０代１１人、５０代２人、６０代１人、７０代２人。医療機関を受診して判明したのが１７人だった。

　えびの市で家族５人の感染が分かるなど、これまでの感染者の家族、親族が１４人。クラスターを含む同僚、知人らとの接触歴が１４人、感染経路調査中は１４人だった。県外由来はいなかった。

　宮崎市によると、「教育保育施設等」は未就学の児童が通所する施設。いずれも同市在住で、２０代と３０代の女性職員、１０歳未満の男性５人、女性１人の感染を確認した。

　１００人規模の施設で、１日に職員１人の感染を確認。７日までに約８０人を検査したという。

　県によると、教育保育施設等でのクラスターは５例目。

　また同市では、８月２７日発表のクラスター５５例目の医療機関で新たに８０代女性入院患者と、３０代女性職員の感染を確認した。

　県は、５日発表の都城市の事業所のクラスターで新たに３０代と２０代の女性従業員の感染を確認。事業所での感染者は８人になった。

　県感染症対策室は「先週火曜日の６８人から２６人減り、新規感染者は減少傾向が続く。しかし、重症者が過去最多となるなど、医療提供体制の負荷は極めて高い状況。改めて現状を認識し、基本的な感染防止対策を徹底してほしい」と呼び掛けた。


◆入院１４３人、うち重症者１０人−７日時点

　県によると７日時点の県内の入院は１４３人で、そのうち重症者が１０人。入院の県北関係は日向入郷（２６床）１１人、延岡西臼杵（６４床）３３人。宿泊療養は８６人で、うち２８人は延岡市内の宿泊施設に入っている。自宅療養中は３３９人。入院・療養調整中は５６人。


◆９日、感染者３０人程度−８日、感染者１人が死亡

　県は９日午前、県内の新たな新型コロナウイルス感染者は３０人程度になる見込みと発表した。５０人以下の発表は６日連続。また、８日に感染者１人が死亡したと発表。県内の死者は第５波７人目、計３４人になった。詳細は午後に発表する。