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パラ出場、カビサ選手(トーゴ)と交流

本紙掲載日:2021-09-14
8面
日向ひょっとこ祭りの記念Tシャツを着て児童の質問に答えるカビサ選手(右)
オンラインで東郷学園の児童がトーゴ共和国の選手らと交流を深めた(7日、日向市役所)

日向市立東郷学園−小5生、オンラインで絆深める

 東京オリンピック・パラリンピックでトーゴ共和国(西アフリカ)のホストタウンに登録されている日向市の東郷学園(石川雅朗校長、児童生徒137人)は7日、パラリンピック女子砲丸投げに出場した同国のクメロ・カビサ選手(30)らと通訳を介してオンラインで交流。予定時間を超える約1時間の交流で両国の絆を深めた。

 この日は同学園の小学5年生15人、十屋幸平市長、カビサ選手、駐日同国大使館関係者、日本トーゴ友好協会の金岡保之会長らが参加。ウェブ会議システム「Zoom(ズーム)」を使用して、同学園、市役所、東京の選手村、大使館などをインターネットで結んで実施した。

 最初に、同国のセダミヌ臨時代理大使が「交流できるのがうれしい。皆さんがトーゴ共和国と日本をつなぐ橋になって、未来をつくってほしい」とあいさつ。児童がモニターに向かって手を振りながら、声を合わせて「ボンジュール」とフランス語で元気にあいさつ。寺原璃杏さんが学校を紹介し、「コロナが収まったらトーゴ共和国に行きたい。カビサ選手も東郷に来てください」と呼び掛けた。

 十屋市長はカビサ選手の自己記録の更新をたたえ、「交流が思い出に残る時間になれば。子どもたちの未来に向けて、お互いの絆が一層深まってほしい」と期待を込めた。

 児童は、歓迎の歌「世界中の子どもたちが」を披露。カビサ選手への質問コーナーでは、「砲丸投げを始めたきっかけは」「どうやってメンタルを強くしたのですか」「日本の食べ物で何が好きですか」「トーゴで日本車は走っていますか」などと質問、カビサ選手は一つ一つ丁寧に答えていた。

 最後に、児童を代表して富山和鼓さんが「トーゴ共和国のカビサ選手や皆さんと交流ができて、うれしかった。もっと世界を知りたいし、行ってみたいと思いました」とお礼を述べた。

 同市と同国は、「トーゴ」と同市東郷(とうごう)町の語感が似ていることをきっかけに2017年から交流を始め、翌18年に同市が東京オリ・パラのホストタウンに登録された。19年にはトーゴ共和国のアーティストやアスリート、大使館職員らが同学園を訪問し、児童らと交流を深めた。

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