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検診の重要性訴え−早期発見・治療へ

本紙掲載日:2021-09-17
8面
がん検診の受診をPRした「がん征圧全国大会」の宮崎大会(宮崎市の県総合保健センター)

がん征圧月間−日本対がん協などオンラインで全国大会

◆コロナ禍、全国的に受診率低下

 「日本のひなた宮崎から『ひなたのチカラ』でがん征圧」をテーマに、2021年度がん征圧全国大会宮崎大会(日本対がん協会、県健康づくり協会主催)はこのほど、宮崎市の県総合保健センターを主会場にオンラインで開かれた。新型コロナウイルス感染症の影響に伴うがん検診受診率の低下を踏まえ、がんの早期発見・治療につながる検診受診の重要性をアピールした。

 全国大会は毎年、がんの正しい知識の啓発、早期発見への集団検診の普及、組織強化を目的として、がん征圧月間(9月)に都道府県持ち回りで開催。宮崎大会は昨年に行う予定だったが新型コロナ感染拡大で延期され、今回は感染状況を考慮しオンライン開催した。

 式典で、県健康づくり協会の楠元志都生理事長が「新型コロナの影響でがん検診の受診者は減少。大会を通して検診の受診、早期の発見・治療の一層の啓発を」、日本対がん協会の垣添忠生会長が「がん検診、がん予防に関して、さまざまな活動を展開したい」とあいさつ。

 日本医師会の中川俊男会長と河野俊嗣知事の祝辞がビデオメッセージで放映された後、がんの早期発見・治療や予防活動などに取り組む団体・個人の表彰。続けて、宮崎がん患者会ネットワークとリレー・フォーライフジャパン宮崎、ピンクリボン活動みやざきが活動をアピールした。

 垣添会長によると、新型コロナウイルスの感染拡大と感染への不安から、がん検診の受診率は全国的に3割程度下がっているという。「本来は見つかるべきがんが発見されず、後に進行がんで見つかるのは大変残念。検診会場では感染防止対策を打って対応しているので、検診を受けてほしい」と話していた。

 この日はまた、「新型コロナの影響とがん検診〜コロナで減ったがん検診をどう巻き返すのか〜」をテーマにしたシンポジウムがあり、パネリストがコロナ禍での県内のがん検診の報告や検診予約のICT化の重要性、受診者拡大の取り組みなどについて意見交換した。

 次回は三重県で開催を予定している。

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