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ワクチン接種状況−10代約1割、20・30代約2割
◆感染者、多い若い世代−県、接種率上げたい−
河野知事は16日、会見を開き、県内の年代別のワクチン接種状況などを公表した。2回目の接種を完了したのは、12歳以上の10代が約1割、20代と30代が約2割だった。第5波の感染者数は若い世代が多く占めており、「若い世代の接種率を増やしていくことが目下の課題。10月中に1回目を打ってもらい、感染の沈静化、次なる大きな波を防ぐことにつなげたい」と語った。
県によると、13日時点の数字で、12歳以上の県内の全対象者のうち69・3%が1回目を、56・6%が2回目を完了した。年代別では70、80、90代はそれぞれ9割前後が完了し、60代と100歳以上は8割近くが接種を終えている。
50代以下は年代順に接種率が下がる。50代は54%、40代は34・4%、30代は23・8%、20代は21・5%、10代(12歳以上)は9・9%となった。
県は第4波(今年6月20日まで)までの新規感染者3061人と、第5波
(6月21日〜今月13日)の2917人を年代別に比較。ワクチン接種が進
んだ60代以上は、第4波までが約23%だったのが、第5波では約8%と大
幅に減少した。
一方で、30代以下は第4波までは約49%で、第5波は約64%となっ
た。
知事は「高齢者はワクチンの接種が進み、第4波までと比べぐっと抑えられていることが、接種の効果として見て取れる。第5波は若い世代の感染が多くなっている。低くとどまる若者の接種率を上げることが、沈静化につながる」と、県主催の大規模接種や市町村での接種を促した。
また、知事は今月30日までを期限としているまん延防止等重点措置と、県独自の緊急事態宣言の早期解除を否定。「沈静化しつつあるが、20人前後で下げ止まっており、最後の引き締めを行うべき段階。今月で十分に下がりきれば、県民県内旅行キャンペーンの再開などいろんな判断も可能になるのでは」と見通しを語った。
その上で連休を前に、「帰省の中止・延期、県外との往来・県外からの来県自粛」を改めて呼び掛けた。