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友好都市35周年−国境越え、コロナ支援

本紙掲載日:2021-09-18
8面
中国語で「心温まる支援に感謝申しあげます」を意味するメッセージとともに防護服を手にする十屋市長(左)と黒木秀樹副市長(提供写真)
市職員からマスクを受け取る市社会福祉協議会の中村さんと海野さん

中国濰坊市、日向市へ物資

◆マスク3万枚、防護服1500セット

 新型コロナウイルス感染拡大防止に役立ててほしいと、日向市にこのほど、友好都市締結35周年を迎えた中国濰坊市から支援物資として不織布マスク3万枚、防護服1500セットが届いた。市は、必要としている施設などにマスクを配布。防護服は備蓄品として活用するとしている。

 両市は7月、これまでの交流を振り返り、友好交流活動の継続を確認する締結式をウェブ方式で開催。式で濰坊市の劉運市長が日向市へ物資の支援を表明していた。

 支援物資の到着を受け、十屋幸平市長は「最大限の感染防止対策に取り組む必要がある中で、高齢者施設などに配布し、有効活用していきたい」と感謝した。

 市は14日から、市役所の第1別館でマスクの配布を開始。介護施設や有料老人ホームなど市内の約180施設に規模に応じた数量を配った。支援物資を受け取った市社会福祉協議会の中村智美さんは「日向市と濰坊市の国を越えた人のつながりを感じる。支援はうれしい」。海野律子さんは「私たち介護従事者は感染の不安を抱えながら日々業務に取り組んでいる。貴重な支援物資で感染対策に努めたい」と話した。

 濰坊市は、山東省の中部に位置する歴史と文化の都市。たこ揚げの盛んな町として世界に知られ、国際大会も開かれている。1986年2月、同市初の友好都市として日向市と締結。以来、両市行政との相互訪問、自治体間の業務研修交流、民間交流などで友情を深めてきた。コロナ禍でも、相互に感染予防のマスクを寄贈するなど交流を続けている。

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