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実験動物の犠牲に感謝−九保大

本紙掲載日:2021-09-24
8面
慰霊碑に献花する兒玉学長
慰霊祭に参列した学生代表

慰霊祭−学生・教職員が献花

 研究や実験で犠牲となった動物を供養する動物慰霊祭が21日、延岡市吉野町の九州保健福祉大学(兒玉修学長、1263人)であった。3学部4学科(薬学部薬学科、同部動物生命薬科学科、生命医科学部生命医科学科、保健科学部臨床工学科)の学生代表4人と教職員約40人が参列。黙とう、献花して冥福を祈った。

 解剖や薬品を投与される実験動物の犠牲に感謝し、より高度な知識と技術を身に付ける努力を誓うため、学内に慰霊碑が立った2001年から毎年実施している。例年、多くの学生が参列するが、新型コロナウイルスの感染状況を考慮し、規模を縮小して行った。

 式では、兒玉学長が「私たちの健康と生活は、実験動物の尊い犠牲の上に成り立っていることを肝に銘じなくてはいけない。研究の成果が最大限生かされることを願っている」と慰霊の言葉を述べて献花。続けて、黒川昌彦、池脇信直両副学長と比佐博彰動物実験委員会委員長、学生代表らが一人ずつ花と黙とうをささげた。

 初めて実験動物を扱った時は抵抗を感じたという薬学科代表の中山青空さん(3年)は「慰霊祭がないと命を淡々と扱ってしまうことになりかねない。本来ならみんなが経験しないといけない」と話していた。

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