霧島酒造・「スズキリシマ」発売

新商品の本格芋焼酎−宮崎市で発表会

　霧島酒造（都城市、江夏順行社長）は２４日、新商品の本格芋焼酎「ＳＵＺＵＫＩＲＩＳＨＩＭＡ（スズキリシマ）」を、宮崎エリア先行で発売した。軽快な口当たりと深みのあるうま味が特徴で、焼酎になじみの薄い若い世代にも楽しんでもらえる味わいという。新商品は３年ぶり。

　同社によると、原料は農研機構九州沖縄農業研究センターとの共同研究で、１２年間の歳月を経て誕生した新品種のサツマイモ「スズコガネ」を使用。栄養成分を考慮し、最適な精白度に調整した玄米を使った米こうじと、数百種類の中から厳選改良した独自開発の酵母を融合した。

　これにより、スモーキーさやフルーティーさなど味わいの要素が複雑に絡み合い、両立することが難しい軽快な口当たりと深みのあるうま味を実現した。

　また、特徴的な香り成分が絶妙な調和を保つことによる完熟した洋梨を思わせる甘い香りも魅力の一つという。

　新商品の発表会は同日、宮崎市のホテル「シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート」で関係者が出席して開かれ、商品紹介や新ＣＭの披露、ブレンドを担当した同社の社員による味わいの説明、同ホテル総料理長の田口信幸シェフからは新商品に合う料理の説明などがあった。

　江夏順行社長は「本格焼酎の中に新しい風を吹き込む新ブランドの立ち上げであり、霧島酒造の次世代への挑戦と位置付ける商品。多くの人に味わってもらい、あすへの活力にしてほしい」とあいさつ。

　江夏拓三専務は商品紹介の中で、「次世代を担う若い人が元気さ、楽しさ、うれしさなどをいっぱい含んだ中で飲んでほしい商品。閉塞（へいそく）した時代に広がりのある新商品を発表することに意義がある」と魅力をＰＲした。

　新商品はアルコール分は２０％。希望小売価格は紙パック（１・８リットル入り）が１６３２円、瓶（９００ミリリットル入り）が８９１円（いずれも税込み）。