来年の本番見据え、プレ全共

本紙掲載日：2021-10-11

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第１２回全国和牛能力共進会県出品対策共進会

◆最高賞に林さん（高千穂）

　来年１０月に鹿児島県で行われる第１２回全国和牛能力共進会（全共）を１年後に控え、県出品対策共進会（プレ全共）が７日、新富町の児湯地域家畜市場であった。第２区（高等登録群）に出品された林秋廣さん（高千穂町）の２頭が優等賞首席を受賞、グランドチャンピオンに輝いた。

　全共は５年に１度開かれ、和牛のオリンピックともいわれる。プレ全共は、来年の本番を前に出品対策の確認や課題の抽出、機運の醸成など、「チーム宮崎」の体制強化を目的として県や畜産関係団体で構成する全共県推進協議会が開催。全国和牛登録協会県支部の７支所などから出品された６１頭が４部門で競った。

　全国和牛登録協会の職員ら５人が、牛の体格や立ち姿などを審査。高等登録の母牛と娘牛の２頭で出品する第２区では、西臼杵支所出品の林さんの「ただふく６の３」と「ただふく６３の６」が優等賞首席に選ばれ、さらに各部門の優等賞首席の中から最高賞のグランドチャンピオンを受賞した。

　県北関係ではこのほか、２産以上した雌牛３頭１群で体形などをみる第１区（繁殖雌牛群）で、西臼杵支所出品の井植計二さん（日之影町）の「たかひめ９の９」、佐藤悟さん（高千穂町）の「第８いちこの２８」、渡辺浩孝さん（同）の「ふじ７の２の４」が優等賞首席を獲得した。

　また、１４カ月以上２４カ月未満の雌牛による第３区（若雌１）で、東臼杵支所出品の那須盛男さん（椎葉村）の「しらきよひめ」が優等賞３席を受賞。林さんは、１４カ月以上２０カ月未満の雌牛による第４区（若雌２）でも「ただふく６５の５」が優等賞２席に選ばれた。

　今回の結果で来年の第１２回全共への出品が決まったわけではない。本番に出品する本県代表牛は、来年８月２日と６日に小林地域家畜市場で開催予定の検査で決定する。

　各部門の上位結果は次の通り。

【グランドチャンピオン】西臼杵支所・ただふく６の３（林秋廣、高千穂町）ただふく６３の６（同）

【第１区】優等賞首席＝西臼杵支所・たかひめ９の９（井植計二、日之影町）第８いちこの２８（佐藤悟、高千穂町）ふじ７の２の４（渡辺浩孝、同）▽同２席＝宮崎中央支所・さやみ（藪内健晶、国富町）ひでこ（宮崎繁殖センター、宮崎市）よしか（沢田幸夫、綾町）▽同３席＝西諸県支所・あいか（大濵一文、高原町）まさふじ（谷之木輝喜、小林市）ながおか４２１（竹山昭徳、同）

【第２区】優等賞首席＝西臼杵支所・ただふく６の３（林秋廣、高千穂町）ただふく６３の６（同）▽同２席＝南那珂支所・ねねこ（黒木松吾、串間市）ねねこ１（同）▽同３席＝西諸県支所・いずみ３４１（福元敏郎、高原町）かほ（同）

【第３区】優等賞首席＝西諸県支所・ももえ８（脇屋敷誠、小林市）▽同２席＝南那珂支所・こうみ２２（酒井昭博、日南市）▽同３席＝東臼杵支所・しらきよひめ（那須盛男、椎葉村）

【第４区】優等賞首席＝南那珂支所・ゆりの７４（松本壽利、串間市）▽同２席＝西臼杵支所・ただふく６５の５（林秋廣、高千穂町）▽同３席＝児湯支所・第５やすひめ４（甲斐栄、川南町）