休耕田がコスモス畑に

１７日にイベント−北川町長井

　延岡市北川町長井の田園地帯でコスモスが咲き誇り、地域に華やかさを添えている。地元住民でつくる家田・川坂地区環境保全会（佐藤友一郎代表）が休耕田約７５アール分を整備したもので、コスモスが咲いたのは今年初めて。１１月中旬まで楽しませてくれそうだ。

　同地区では２０１０年ごろから、高齢化や後継者不足で休耕田が急増。手入れがされなくなった田畑はイノシシなど野生動物の出没も増えたため、ふるさとの美しい景色を取り戻そうと、保存会が地権者の同意を得て整備に乗り出した。

　昨年春、重機と大型トラクター数台を使って整地、菜の花を植えた。これが地区内外から好評だったため、今年は秋に間に合うようにとコスモスを植えた。敷地内には約２００メートルの遊歩道も設けられ、地域の人たちの憩いの場にもなっている。

　今月１７日と１１月にはイベントを開催する予定で、うどんやそば、地元で生産された農産物の販売、コスモスのプレゼントなどを計画している。花の観賞は朝からできるが、物品販売は午前１０時から。

　隣接地には他にも休耕田があることから、今後、栽培面積を１ヘクタールに増やすことも決めているという。佐藤代表は「車で通過する人たちからも喜ばれていて、本当にうれしい。春は菜の花、秋はコスモスの咲き誇る花園を目指しています。１７日はぜひ遊びに来てください」と呼び掛けている。

　会場は北川の左岸で、北川町長井の長井大橋を渡った所にある。当日は案内の「のぼり」が設置される。