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野口賞特別賞に興電舎

本紙掲載日:2021-11-02
1面

奨励賞の研究をさらに改良工夫−延岡

 延岡市の野口遵顕彰会(吉玉典生会長)は1日、第21回野口賞の選考結果を発表した。今回は2件の応募を受け、本賞(特別賞)に「変圧器励磁突入電流抑制装置の開発・実証試験と商品化」を研究開発した興電舎(宮崎支店営業係・別宮庄蔵氏、同技術部設計課・亀澤朋将氏、同大分事業所技術部設計課・山村俊一郎氏)を選出。産業振興奨励賞は該当なしとした。

 同社は「変圧器励磁突入電流抑制装置の開発」で2011年に奨励賞を受賞しており、再応募による本賞受賞は賞創設以来初めて。顕彰会はこれに合わせて新たに特別賞を設けた。選考理由には、当該技術の改良と工夫、同装置の153台という売り上げ実績、さらなる成長が期待されることなどを挙げており、従業員数の大幅増を含めその社会性・収益性を高く評価した。

 野口賞は、旭化成の創業者で国内の電気事業界、化学事業界の先駆者でもある野口遵の後に続く事業者や事業を県内で育成しようと、顕彰会が01年に創設。5人の選考委員が創造性、技術性、社会性、収益性、適合性の5項目で厳正な審査を行っている。

 授賞式は16日午後5時から、延岡市紺屋町のエンシティホテル延岡で開かれる。野口賞には100万円、産業振興奨励賞には50万円、野口賞特別賞には奨励賞受賞時との合計で100万円の賞金が贈られる。

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