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ウーロン茶−諸塚を産地に

本紙掲載日:2021-11-04
1面
今年作ったウーロン茶の試飲会。香り、甘みなど評価し今後の方向性を確認した(諸塚村役場)
発酵を促すため、収穫した二番茶を天日に干す「日干萎凋」の様子(今年7月)=提供写真

今年度中に商品化へ−研究会

◆高い国産の商品価値−試飲会で方向性確認

 これまでほとんど利用されてこなかった二番茶からウーロン茶を作る取り組みが、諸塚村で進められている。生産者らでつくる「もろつかウーロン茶研究会」(小川重好会長、12人)がこのほど、同村役場で試飲会を開き、今年度中の商品化を目指して今後の方向性を確認した。

 同村ではこれまで、ほぼ一番茶のみを利用して煎茶と釜炒(い)り茶を生産してきたが、緑茶消費量の減少に加え、生産者の高齢化や後継者不足など、現在さまざまな課題に直面している。

 そんな中、新たな試みとして2018年、生産者を中心に村職員、県東臼杵南部農業改良普及センター職員、JA日向職員らが同研究会を立ち上げ、二番茶を利用したウーロン茶の生産に乗り出した。

 茶葉を完全発酵させて作る紅茶とは異なり、ウーロン茶は茶葉を半発酵させて作る。現在、国内の市場に出回っているウーロン茶のほとんどは外国産であるため、同研究会は「国産の商品価値は高い」と見込む。

 また、ウーロン茶の製造工程は釜炒り茶と似ている。同村は釜炒り茶を製造するための共同茶工場を有しており、すでに生産体制を確立していたことも取り組みを後押しした。

 県総合農業試験場茶業支場と製茶機械メーカーが共同研究開発した「ドラム式萎凋(いちょう)機」などを導入し、翌19年から試作を開始。試作3年目の今年は、5月下旬から7月下旬にかけて二番茶を収穫し、天日に干して発酵を促す「日干萎凋」などの工程を経てウーロン茶に仕上げた。

 日干萎凋は、天候に左右される不安定な工程の一つ。しかし、おいしさを引き出すために欠かせないことから、今年は確実に日干萎凋を実施するための省力化や製造体系の検証に取り組んだという。

 試飲会には今年作ったウーロン茶を浮葉、本茶、頭、茎の部位ごとに抽出したものや、混合して抽出したものなど36サンプルをランダムに配置。同研究会の会員ら20〜60代の10人に順次試飲してもらい、香り、甘み、渋み、濃さについて9段階で評価してもらった。

 10人は繊細な違いを確かめながら、1サンプルずつ丁寧に試飲。生産者の一人、小川俊樹さん(27)は「せっかくウーロン茶を作るのなら、ジャスミン茶のように香りが強い、釜炒り茶とは違う特徴がはっきり出ていたほうが良いのではないか」と提案していた。

 同研究会では今後、今回の試飲会でおおむね高評価だった甘い香りのサンプルや、さらりとした飲み口のサンプルを中心に試作を進め、今年度中に茶葉そのものと、細かく砕いた茶葉をティーバッグに詰めた2タイプの商品化を目指すという。

 なお、同じ釜炒り茶の産地である県北の高千穂町と五ケ瀬町でもウーロン茶が作られているが、いずれも生産者が個人で取り組んでおり、同村のように産地として取り組む事例は珍しいという。小川会長(62)は「試行錯誤が続いているが、ぜひ皆さんに諸塚村のおいしいウーロン茶を飲んでいただきたい」と話す。

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