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林業の初歩を学ぶ

本紙掲載日:2021-11-05
1面
実際に重機を動かしながら扱い方を学ぶ参加者(延岡市北川町)

北川町、無田の森で体験会

◆機材、重機の取り扱いなど

 小規模林業を志す人のための林業体験会がこのほど、延岡市北川町の「無田の森研修林」で行われ、県内外から訪れた受講生11人が機械の扱い方や作業道の造り方を学んだ。

 同地で林内作業道整備や林業研修を行っている無田の森を育てる会(杉山国顕会長)が県の森林づくり活動支援事業として主催した。受講生は延岡市内を中心に遠くは熊本県や鹿児島県からも訪れた。延岡自伐型林業研究会(佐伯卓信会長)のメンバーが講師を務め、チェーンソーや重機、林内作業車の構造や操作方法を解説した。

 同研究会が切り開いた作業道を見学した後、チェーンソーについて学んだ。各部の名称や扱い方のほか、重大事故を防ぐための注意点を確認。実技では直径30センチほどの丸太切断に挑んだ。

 最初は3〜4センチほどに切断して感覚をつかみ、残った部分でいすを作ると、さっそく昼食時に活用した。

 午後からはバックホーと呼ばれる3トン以下の重機と林内作業車を、事務局の野々下博司さんらが実演しながら解説した。受講者には初めて搭乗した人も多かったが、バックホーではバケットを使って地面を掘り起こし、埋め戻してさらに地固めをする一連の工程に挑戦した。また、木材を搬出する時に欠かせない林内作業車については、「作業車と一緒に歩く時は、キャタピラーの軌道上に体を置かない」「座席を使う時はいつでも作業車から離れられる体勢を取る」ことなど、事故を避けるための心構えを学んでいた。

 初めて参加した延岡市旭ケ丘の会社員金丸宏則さん(65)は自身で山を保有しており、「これまで手入れが行き届かない所もありましたが、今後は管理を充実させ、木材の搬出も出来るようになりたい。そのためにも重機の操作は必要ですから」と話していた。

◆小型車両系の建設機械特別教育を開催

 無田の森を育てる会は14日と21日に小型車両系建設機械(3トン以下)の特別教育を開催する。

 14日が座学、21日が実技で受講者には修了証が交付される。参加費は5千円。

 「林業に興味がある人、山を持っているが管理の方法が分からない人はぜひ参加を」と呼び掛けている。問い合わせは、無田の森を育てる会事務局。

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