生田さんと椛山さんに授与

第７２回延岡市文化功労者表彰式

　延岡市の第７２回延岡市文化功労者表彰式が９日、同市本小路のカルチャープラザのべおかであった。政経文化部門に生田邦昭さん（７９）＝同市南一ケ岡＝、学芸文化部門に椛山達己さん（６９）＝同市伊形町＝が選出され、読谷山洋司市長が賞状とメダルを贈呈した。

　生田さんは、旭化成を定年退職後、野口遵顕彰会の幹事長として同会の運営全般に関与。中でも次代を担う青少年に科学（技術）への関心を啓発する「ジュニア科学者の翼」に積極的に取り組み、同事業の充実に力を尽くしている。

　椛山さんは、１９９０年に延岡フィルハーモニー管弦楽団を設立。音楽監督として３１年間地域に密着した演奏活動を続け、同楽団を「わが町のオーケストラ」として市民に定着させた。現在は県吹奏楽連盟顧問なども務めている。

　式では、読谷山市長による式辞、表彰に続いて同市議会の本部仁俊議長が「縁の下の力持ちとも言える地道な活動の積み重ねに継続の大切さを改めて感じる」と祝辞。

　受賞者を代表して生田さんが「皆さんの指導や支援、協力のたまもの。受賞を糧に精進を重ね、ささやかなりとも延岡の発展に貢献したい」と謝辞を述べた。

　同市では、５０年から市の文化向上に顕著な業績、功労のあった人を延岡市文化功労者として毎年１１月に表彰しており、これまでに今年度受賞者を含む学芸文化部門７２人、政経文化部門３７人、保健体育文化部門４７人、社会文化部門４５人の計２０１人が受賞している。