コロナ第５波−６月２１日〜１０月１０日
本紙掲載日：2021-11-13
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感染者、累計の約半数３０７０人
◆知事「経験生かし次に備える」
県は１２日、第３９回の新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開き、県内外で感染爆発となった第５波を検証した。今後決まる国の対策に沿って、医療提供体制の強化や「ワクチン・検査パッケージ」の活用など社会経済活動の維持を図る方針を確認した。
検証では、第５波は６月２１日から１０月１０日までの１１２日間。累計感染者６１３７人の約半数３０７０人がこの期間に感染した。一方、ワクチン接種の進展で高齢者の感染、致死率、重症者率はこれまでに比べ低い水準だった。
圏域ごとでも総括し、延岡西臼杵は「８月の上旬に県外由来の感染などで拡大傾向となり中旬に急増。減少傾向となった、下旬から一旦、増加傾向をみせたものの、再拡大には至らなかった」。
日向東臼杵は「８月上旬から家族・親族間での感染が徐々に拡大し、中旬に門川町の教育保育施設でのクラスター発生などで爆発的に拡大。９月上旬に日向市の複数の事業所でクラスターが発生して一時高止まりをみせた。その後も散発的な感染が続いたが、９月下旬になると沈静化した」とまとめた。
今後の方針は、ワクチン接種の進展や治療薬の開発などにより、一定の感染規模であれば、安定的な患者対応が可能になると想定。�〜躪臈�な医療提供体制の強化��追加接種を含めたワクチン接種のさらなる推進��「ワクチン・検査パッケージ」など国の新たな方針を踏まえた行動要請緩和などへの対応―を対策の柱に据えた。
河野知事は「ワクチンの進展に、経口治療薬の開発の一方、新たな変異株などさまざまな変数要素がある。経験を生かしながら、次なる戦いに備える」と話した。ただ、国の方針に合わせて、警報レベルや行動要請を変更する可能性があり、改めて本部会議を開き、決定する方針とした。