生徒の活躍を応援－富友会が支援金

本紙掲載日：2021-11-20

8面

三輪会長（左から２人目）から支援金を受け取った瀬ノ口教諭（中央）と栁田さん（同左）

富島高地域活性プロジェクトなどに－日向

　母校で活躍する生徒を応援しようと、県立富島高校の同窓会「富友会」（三輪正明会長）は１１日、同校を訪れ、「未来を創る富高応援隊」（３年生３１人）と、定時制商業科３年次の栁田亜矢子さん（３３）に支援金を贈った。

　同応援隊は、課題研究授業でビジネスデザインを専攻する生徒で構成。地域活性プロジェクトとして、市内の観光地や飲食店を紹介するパンフレット制作に取り組んでいる。

　Ａ４判１０ページつづりの紙媒体２千部とデジタル版の２種類を作る計画で、制作資金を集めるため、１０月１１日～１１月１２日の間、インターネットを介して不特定多数から資金を募るクラウドファンディング（ＣＦ）に挑戦。今月１１日現在で目標金額７５万円を上回る８５万円が集まった。現在は文章やデザインの制作段階。１２月１８日に宮崎市で配布するという。

　栁田さんは、１０月３日に県教育センターで開かれた２０２１年度県高校定時制通信制生徒生活体験発表会に出場し、「分岐点に立って今思うこと」の演題で発表。最優秀賞に輝き、今月、東京で開かれる全国大会の出場を決めた。

　富友会では、同応援隊と栁田さんの活動や功績をたたえ、支援金を贈ることを理事会で決定。同校には三輪会長と村上雅彦副会長が訪れ、応援隊担当の瀬ノ口正太教諭に１０万円、栁田さんに３万円を手渡した。

　三輪会長は、応援隊に「地域活性化は本来、私たちがやらなくてはいけない課題。見た人たちが元気になるパンフレットを作ってほしい」。栁田さんへ「発表した内容を読んで感動した。全国大会でも堂々と発表してほしい」と激励した。

　瀬ノ口教諭は「生徒には、卒業生に応援、注目していただいていることを誇りに、活動に励んでほしい。今後も地域に根ざした取り組みをしていきたい」と話した。

　栁田さんは、全国大会での弁論に向け、「周りの人たちが評価し、応援してくれていると改めて感じた。必ず上位入賞したい」と話した。