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日向市に5億円を寄付

本紙掲載日:2021-11-22
1面

メディキットの創設者・中島弘明さん

◆市、お倉ケ浜球場の改修費用に

 医療機器メーカー「メディキット」(本社・東京)の創設者で、日向市民栄誉賞を受賞した中島弘明さん(86)が、同市のお倉ケ浜総合公園野球場の改修費用として個人で5億円を寄付することが分かった。20日に市文化交流センターで開かれた市制施行70周年記念式典後の取材で中島さんが明らかにした。

 中島さんは「多くの子どもたちや野球チームの皆さんが気持ち良くプレーできるように、早急に球場の改修に取り組んでほしい。プロ野球の一軍キャンプ誘致にも役立てば」と語った。

 日向市の十屋幸平市長は球場改修を70周年記念事業として取り組むとした上で「70周年にふさわしい明るい話題。中島さんの思いに応えるためにも、市民と共につくり上げる球場を目指す。コロナ禍からの復興、地域経済の活性化のためにも、市民、関係団体、市議会、行政が力を合わせて、プロ野球の一軍キャンプ誘致にも積極的に取り組みたい」と方針を示した。

◆プロ野球キャンプ誘致にも弾み

 プロ野球の1軍キャンプ誘致を目指す日向商工会議所の三輪純司会頭は「昨年10月からプロ野球等のキャンプ誘致事業を進めてきたが、今後の大きな弾みとなる。地域総合経済団体として、アフターコロナを見据えた地域の活性化、キャンプ誘致実現のために取り組んでいきたい」と感謝を述べた。


■お倉ケ浜総合公園野球場

1978年度完成。両翼92メートル、中堅120メートル。収容人員は約5000人。スタンドは1、3塁側のベンチ付近に約1100席。バックネット裏にスタンドはなく、外野は芝生席となっている。
1982年から22年連続で、プロ野球の近鉄バファローズ(当時)が春季キャンプを実施。2005年には楽天ゴールデンイーグルス、欽ちゃん球団として知られる社会人硬式野球クラブチームの茨城ゴールデンゴールズが同年から8年間、15年からは楽天2軍が今春まで7年連続で春季キャンプを行っている。

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