延岡市の２人が最優秀賞

〃社会を明るくする運動〃作文コンテスト

◆３人の作品が中央推進委員会へ

　第７１回〃社会を明るくする運動〃作文コンテスト県推進委員会の審査結果が発表され、最優秀賞の県推進委員会委員長賞に延岡市の猿渡愛恵さん（恒富小６年）と田村結さん（岡富中１年）が選ばれた。また、五ケ瀬町の吉田こはるさん（三ケ所小６年）が優秀賞の宮崎保護観察所長賞を受賞した。３人の作品は、中央推進委員会の作文コンテストに推薦される。

　今年は県内の小学校６７校から４７７作品、中学校６９校から６９７作品の応募があった。

　県北からは、ほかに、県更生保護女性連盟会長賞（優良賞）に深田こころさん（東海中１年）、県更生保護協会理事長賞（同）に平山柾耀さん（五ケ瀬中２年）が選ばれた。

　「社会的孤立をなくすために」と題して、受刑者が出所後に孤立してしまう問題について書いた猿渡さんは「保護司の活動をしている知り合いの牧師さんの話や、自分で調べた内容を参考にして書きました。まさか最優秀賞をもらえるとは」と驚き、「服役中の人が作った棚をお母さんが買って使っているけど、とてもかわいらしくて受刑者の冷たく怖いイメージが変わりました。罪を償って出てきた時に受け入れられなかったことが原因で再犯をしてしまう人がいなくなるように、少しでも優しい社会になればうれしいです」と感想。

　田村さんは、自宅で使っているごみ箱が、受刑者が刑務作業で作ったものだと知ったことをきっかけに、同作業や元受刑者の社会復帰について調べた事を「更生について」と題してまとめた。最優秀賞に選ばれたことについて「頑張って書いたので、受賞はうれしい。悪いことをした人たちでも、立ち直って頑張る気持ちがあるなら、それを助けてあげたいと思いながら書きました」と話していた。