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介護用具を体験−つえ、歩行器、車いす

本紙掲載日:2021-11-24
8面
介護老人保健施設から講師を招いて開かれた北川中の福祉体験学習。介護用具を体験する生徒
福祉車両の乗車体験もあった

北川中3年生・福祉の仕事学ぶ−延岡

 延岡市立北川中学校(永山貴久校長、56人)はこのほど、近くの介護老人保健施設「螢邑(けいゆう)苑」から講師を招き、福祉体験学習を実施、3年生15人が介護用具の扱い方を学ぶなど福祉の仕事について理解を深めた。

 講師は、同施設で働く言語聴覚士黒木徳明さん(60)ら5人。まずスライドを用いながら、補聴器と集音器には大きくする音に違いがあることや、つえ、車いすにもさまざまな種類があることなどを解説した。

 続いて、生徒が4班に分かれ、介護用具を実際に体験。つえや歩行器、片腕で食事するための特殊食器、車いす、寝たきりの人を少しの力で動かせるスライディングシートなどを使いながら、障害者や高齢者の介助にはどのような心遣いが大切なのか学んでいった。

 車いすで1人ずつ介護式福祉車両にも乗車。スロープを使って乗り降りできるリ25日ロープ車、リフトを使って乗り降りするリアリフト車を体験し、降ろす際は声掛けをしながらゆっくりと動かすことなどを教わった。

 小野端姫さんは「車いすに乗って動かすのが一番怖くて大変だった」と感想。権藤咲帆さんは「祖母はいつもつえを突いているが、今回それがどれだけ大変なことか分かった。段差や滑りやすい地面を歩いている時など積極的に助けようと思った」と振り返った。

 講師を務めた黒木さんは「介護用具は、実際に体験してみないと分からないこともたくさんある。将来、両親などに介護用具が必要になった時、今回の経験を思い出してもらえればうれしい」と話していた。

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