延岡市−ワクチンの追加接種

医療従事者ら優先で来月から

　延岡市は２４日、市内在住者に向けた新型コロナワクチンの追加接種（３回目接種）を、医療従事者らを優先して来月から開始すると発表した。２回目接種からおおむね８カ月を経過した市民へ、順次接種券を郵送する。

　市のワクチン接種推進本部（健康増進課）によると、新型コロナワクチンは２回の接種で入院や重症化を予防する効果が長く続くが、感染や発症自体を防ぐ効果は時間の経過に伴い徐々に低下することが報告されているという。

　このため、市は国の方針に従い、２回目接種完了からおおむね８カ月が経過した１８歳以上（３回目接種時点）の市民に追加接種を無料で実施。予約や会場の混雑を避けるため、対象者には１、２週間ずつ区切りながら接種券を送る。

　予約は従来通り、コールセンターへの電話、インターネット、スマートフォン用アプリのＬＩＮＥ（ライン）で受け付ける。接種会場も２回目までと同程度の医療機関や施設を確保するという。

　追加接種用のワクチンは現時点では、前回までと同じ米ファイザー製を使用。最優先となる大半の医療従事者や介護職員ら約６５００人は４月までに２回目接種を済ませており、すでに追加接種のワクチンが市保健センター（市役所）と市医師会病院に保管されている。

　次の優先枠となる高齢者施設の入所者らへは、来年１月から接種。その後、８５歳以上▽８４〜７５歳▽７４〜６５歳▽６４〜５０歳の順に開始し、最後の４９〜１８歳はスムーズに進めば同４月ごろに接種が始まると見込まれる。なお、国は追加接種の期間を来年９月末までとしている。

　「接種券が届いたからと急いで追加接種をしなくても、２回目接種により入院・重症化の予防効果は比較的高く保たれると報告されています」と市接種推進本部。「まだ１回目、２回目を済ませていない方は引き続き接種予約を受け付けています」と話している。