大発会−延岡の３市場が本格始動

初競りは地元産葉物類から

　新しい年が本格的に動き出した。延岡市昭和町の延岡魚市場（岸上照夫社長）と東浜砂町の延岡生花地方卸売市場（岡田明利社長）、牧町の延岡綜合地方卸売市場（大保博司社長）で５日、初競りが行われた。このうち、延岡綜合地方卸売市場では恒例の大発会があり、買い受け人やＪＡ延岡の関係者らが出席して弾みを付けた。

　年頭のあいさつに立った大保社長は「全国の卸売市場の取扱高はバブル期の約５兆円から約３兆円にまで減少。生産者の減少と市場外流通が要因とは考えられますが、時代に対応してこなかったことを反省し、減少した分を取り戻す気概で取り組まねばなりません。今後もより皆さまに頼りにされる市場、必要とされる企業を目指し、地域経済に寄与できるインフラとして確かなものを構築していきたい」と述べた。

　買受人組合の山本富美雄理事長は「今年も引き続き感染予防対策を徹底していただきたい。買受人組合は、１９７６年には２７０人余の組合員で発足しましたが、現在は６０人台。大変厳しい中ですが、少数精鋭でこの難局を乗り越えていきたい。コロナが収束し、皆さまにとって素晴らしい一年になることを願っています」とあいさつした。

　読谷山洋司市長の来賓祝辞に続いて、津野光一理事が締めの音頭を取った。参加者に「元気ですかぁー！」と呼び掛け、アントニオ猪木ばりの「１、２、３、ダァー」の掛け声。出席者も一斉に「ダァー」と拳を突き上げ、気持ちを新たにした。さっそく初競りに移り、地元産の葉物類から競りがスタート。白地に赤で「初荷」と記されたのぼりが彩りを添える中、競り人と買い受け人の活気あるやり取りが場内に響いていた。