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2020年新春インタビュー(3)安田修門川町長

本紙掲載日:2022-01-06
1面

4月勇退まで全力疾走

◆日本一住みよい町の創造を

−−4月21日の任期満了をもって勇退されます。改めて、決意した理由をお聞かせください。

行政の仕事は日々止まることなく動いており、次から次に取り組むべき仕事が出てきます。それを全て自分が果たしていこうとすると、人それぞれですが、私の場合はひずみが生じ、衰退していくのではと案じます。これからは町民がさらに意欲を持って連帯感を高め「日本一住みよい門川町」を創造していくために、新しい人が新しい感覚でリーダーシップを取っていただきたい。その一心です。

−−これまで取り組んでこられた事業の中で、思い入れの深い事業は何ですか。

門川スマートICの設置▽県道八重原―延岡線の道路改良▽門川高校通線の新設――の三つは、私の町議会議員時代からの夢でした。しかし、町長に就任した2010年には家畜伝染病の口蹄(こうてい)疫、翌11年には鳥インフルエンザに東日本大震災と、次から次に災害が発生し、それらの対策も急がれる中、優先順位を決めて取り組むしかありませんでした。この三つに加え、防災行政無線の整備、中学校卒業時までの医療費助成、役場新庁舎の建設、国道388号庭谷―松瀬間の改良事業着手、学校給食センターの建設工事着手など、どれも門川町の歴史に刻み込まれる事業だと思います。

−−残りの期間、どのような気持ちで職務を果たすお考えですか。

リレー競争で言えば最後の4コーナーを回り、直線コースに入ったところです。バトンを落とすことなく、次の人にしっかり渡すことができるよう、4月21日までの残り区間を全力で走り続けます。そして渡した頃には新型コロナウイルス感染も収束し、平穏で住みよい社会情勢に戻っていますよう、これからもその対策に最善を尽くしていきます。

−−次期町長に望むことはありますか。

公平、公正な判断力と地方自治発展のために「先憂後楽(せんゆうこうらく)」の教えのもとで、事の成就に当たってもらいたい。私が2002年に町議会議員に初当選した時に、当時のベテラン議員から頂いた言葉です。

−−新しい年を迎えましたが、社会はいまだコロナ禍から抜け出せずにいます。

門川町では昨年10月を最後に感染者は確認されていません。しかし新たな変異株が確認されていることから、町民の皆さんには今後も感染対策の徹底をお願いしたい。3回目のワクチン接種や経口薬の開発などにより、今年こそ平穏な生活が取り戻せるのではないかと期待しています。

−−町民の皆さんへメッセージをお願いします。

すがすがしい気持ちで新年を迎えたことと思います。これからも、これまで以上に皆で支え合い助け合っていける社会を構築していきましょう。町民の皆さんに、たくさんの幸せが来ることを願っています。

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