３日連続最多更新３２９人

延岡市４３人、日向市１４人

◆宮崎市１２５人、都城市８６人、三股町２９人−１９日

　県は２０日、１９日に県内で３２９人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。県北関連は延岡市４３人、日向市１４人、門川町６人、日之影町１人。県外在住者は、日向保健所管内２人と延岡保健所管内で１人が確認され、計６７人だった。新規感染者の発表は３日連続で過去最多を更新し、県内の累計感染者は７５４８人となった。

　県と宮崎市によると、県北以外の市町村別は、宮崎市１２５人、都城市８６人、三股町２９人、高鍋町５人、小林・日南市各４人、新富町２人、串間市、西都市、国富町、川南町が各１人。県外は京都府２人、東京都、三重県、愛知県、熊本県が各１人。行政検査件数の１３４２件、医療機関受診の判明１８７人とも過去最多を更新した。

　２０日時点で分かっている感染経路はクラスター関連が２７人、感染者との接触歴が１０４人、県外由来とみられるのが１２人、調査中が１８６人となっている。

　県北関連６７人のうち、１７人はクラスター関連で、３０人が医療機関を受診して判明した。

　延岡市の▽１０歳未満の男性２人、女性▽１０代の女性▽２０代の男性４人、女性▽３０代の女性３人▽５０代の男性、女性２人▽６０代の男性２人、日向市の２０代、３０代、４０代、６０代の男性各１人、門川町の２０代男性１人、女性２人、４０代の女性、日之影町５０代男性の計２７人は感染者との接触歴があった。

　また、延岡市の▽１０歳未満の男性、女性▽２０代の男性４人、女性▽３０代の男性２人、女性４人▽４０代の男性２人▽８０代の男性、日向市の１０代男性２人、３０代女性、門川町の６０代女性の計２０人は感染経路を調査している。

　京都府の２０代と３０代の男性は日向保健所管内で確認され互いに接触があり、愛知県の２０代女性は延岡保健所管内でこれまでの感染者と接触歴があった。

　直近１週間の人口１０万人当たりの新規感染者数（新規報告数）は県全体で過去最高を更新する１１１・１人となった。圏域ごとでは都城・北諸県が２２８・２人、延岡・西臼杵が１１８人といずれも過去最高を更新。宮崎・東諸県が１０６・６人、日向・東臼杵が７４・６人など。

　西都・児湯が４０・４と目安を超えたことから県は２０日、特に感染者が多い西都市、高鍋・新富町を新たに赤（感染急増）圏域に指定した。

　県によると１９日時点の県内の入院（２７１床＝同日から６床増）は前日から１０人増の７０人で重症者はなし。そのうち県北では日向入郷（２８床）で８人、延岡西臼杵（５３床）で１３人が入院している。自宅療養が３９２人で、宿泊施設は宮崎市１０９人、延岡市３３人、都城市４０人が療養している。入院・療養調整中は６７６人。

◆新たに２例−１０日連続でクラスター

延岡の教育保育施設・職員４人、園児１０人

　県と宮崎市は２０日、県内で新たに２例のクラスターを確認したと発表した。

　延岡市の教育・保育施設では職員４人、園児１０人の感染を確認。宮崎市の事業所では従業員５人の感染が分かった。クラスターの発表は１０日連続で第６波では２０例となった。
延岡市の教育保育施設は１７日から１９日までに３０〜５０代の女性職員４人、１０歳未満の園児男性５人、女性５人の感染が確認された。同施設は１８日から休園となっており、園児や職員約１００人の検査を進めている。

　県感染症対策室によると、換気やマスク着用は基本的に実施していたが、給食の時間などにマスクを外す場面があったという。

　また、県によると、１９日発表の日向・東臼杵圏域の県立学校で新たに生徒９人の感染を確認。１０代の男性２人、女性７人で、居住地は日向市７人、延岡市、門川町各１人。このクラスターの感染者はいずれも１０代の生徒１８人になった。

　宮崎市の事業所では１９日までに同市在住の４０代の男性２人、女性３人の感染を確認した。

◆まん延防止区域−延岡市にも拡大へ

２１日発表、３４０人未満

　県は２１日午前、新たな新型コロナウイルス感染者が３４０人未満になると発表した。詳細は２１日午後、発表する。２０日発表の３２９人をわずかに上回り、４日連続で過去最多を更新する見込み。また、県は２１日午後、対策本部会議を開き、まん延防止等重点措置の対象区域を延岡市と宮崎市に拡大する見通し。