２２日未明に震度５強−日向灘震源

今後１週間は地震に注意を−気象庁

　２２日午前１時８分ごろ、日向灘を震源とする最大震度５強の地震があった。気象庁によると震源の深さは４５キロ、地震の規模（マグニチュード）は６・６と推定される。この地震による津波はなかった。

　県内では延岡市と高千穂町で震度５強を観測したほか、椎葉村、美郷町、都農町で震度５弱、日向市、諸塚村、西都市、高鍋町、新富町、川南町、宮崎市、国富町、綾町、都城市、えびの市、小林市、高原町で震度４を観測した。

　延岡市、日向市、宮崎市、新富町で計４人が転倒したが、いずれも軽傷とみられる。また、大分県佐伯市では男女３人が転倒や倒れてきた柵で軽いけがをした。大分市でも８０代の男女３人が転倒し、腰を打撲するなどした。

　落石も発生しており、延岡土木事務所と西臼杵支庁は一時、県道７カ所を通行止めにした。

　一番大きかった揺れの後、震度３から１の余震とみられる地震が続いており、同庁は揺れの強かった地域では落石や崖崩れの危険性が高まっているとして、今後の地震や降雨状況に注意するよう呼び掛けている。過去の事例では、大きな地震が発生した後に同程度の地震が発生した割合が１〜２割あることから、揺れの強かった地域では今後１週間程は最大震度５強程度、２〜３日の間は規模の大きな地震が発生する可能性を指摘している。

　この地震を受けて延岡市は災害対策本部を設置。門川町、美郷町、高千穂町、日之影町は災害警戒本部を、日向市は情報連絡本部を設置した。（３面に関連記事）