「這い上がる」１年でＪ１復帰を

１３年ぶりＪ２の仙台−２２年目の延岡キャンプ

◆今年も一般非公開

　サッカーＪ２ベガルタ仙台の春季キャンプが２４日から、延岡市の西階陸上競技場で行われる。２月６日まで。チームは１次キャンプを沖縄県糸満市で行っており、２３日午後に来延する予定。キャンプは昨年に続き、新型コロナウイルス感染対策として一般非公開で行われる。

　昨季は手倉森誠監督が８年ぶりに復帰。東日本大震災から１０年の節目に巻き返しを図る計画だったが、２０チーム中１９位に沈み、今季は１３年ぶりにＪ２で戦うことになった。手倉森監督はシーズン途中で退任し、ヘッドコーチだった原崎政人監督が引き継いでいる。

　今季のスローガンは「ＣＲＡＷＬＵＰ這（は）い上がる」。１年でのＪ１復帰を目標に掲げ、「強い覚悟で前だけを見据え、長く険しいＪ１への道のりを、力強く這い上がっていく」と思いを込めた。

　昨季、チーム最多となる６得点を挙げたＦＷ西村拓真、ＧＫスウォビィク、ＭＦ関口訓充など９人が退団。一方で、ＭＦ梁勇基が３年ぶりに復帰し、鹿島から仙台市出身のＭＦ遠藤康が入団するなど、９人の多彩な新戦力が加わった。１２日には元Ｃ大阪のＭＦデサバトの加入も発表された。

　Ｊ２は２２チームで戦う。昨季は仙台を含めＪ１から４チームが降格しており、昇格争いは熾烈（しれつ）。自動昇格となる２位以内の確保が目標となるが、今季は３〜６位でもＪ１参入プレーオフからの昇格チャンスがある。開幕は２月２０日予定のホーム新潟戦。原崎監督の掲げる「自分たちからアクションを起こすサッカー」で、スタートダッシュを狙いたい。

　延岡市でのキャンプは２００１年にスタート。以来、毎年春に来延しており、１４年にはブラジルワールドカップ期間中の夏にも実施した。今回で２２年連続２３回目。