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1枚 300円 |
LL サイズ
(12.7×17.8センチ) |
1枚 500円 |
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1枚 1,200円
(ラミネート加工は300円追加) |
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「草の根」で3万1760票
◆7672票差、内田氏届かず
投票率55・98%
任期満了に伴う延岡市長選挙は23日、投開票され、現職の読谷山洋司氏(57)=無所属=が3万1760票を獲得し、前県議で新人の内田理佐氏(47)=無所属、自民党、公明党推薦=を7672票差で破り、再選を果たした。投票率は55・98%で、前回(49・68%)を6・3ポイント上回った。
読谷山氏は市独自のPCR検査態勢整備やIT企業誘致、ふるさと納税の増加、なんでも総合相談センターの開設など1期4年の実績と、元内閣参事官として緊急経済対策などを担当した経験をアピール。スマートシティ政策による都会との格差解消、産業・雇用政策による経済の底上げなどを「10の提言」として打ち出し、「もっと豊かに、もっと明るく、もっと楽に暮らせる延岡へ」と訴えてきた。
昨年3月、再選を目指すことを表明。市民と意見を交わすタウンミーティングを同7月から各地区のコミュニティセンターや公民館などで開いてきた。政党など組織に頼らず、後援会のメンバーを中心とした「草の根」路線の運動を展開。「市民目線」「しがらみのない市政」を前面に押し出し、支持を集めた。
内田氏は県議、市議を務めてきた経験や実績を強調。子育て支援や人口減少対策をはじめ、自身の医療専門職の経験を生かした医療介護福祉政策、コロナ禍からの経済再生などをまとめた「12の政策提言集」を掲げ、「『対話・子ども・笑顔がうまれる』まちづくり」の実現を訴えてきた。
昨年9月に立候補を表明。自民、公明両党や各種団体などの推薦を受けて組織戦を展開する一方、各地区で座談会を開いたり、つじ立ちや企業・団体の朝礼参加などで支持拡大を図ってきたが、届かなかった。
当日有権者数は10万444人(男4万6936人、女5万3508人)。
◆しがらみの時代に終止符−読谷山さん
午後9時11分、平原町の事務所に姿を見せる。集う支持者の盛大な拍手に包まれながら花道を歩き、「長かった延岡のしがらみの時代が、ようやくここに終止符を打った」。読谷山さんは感謝の言葉と共に力強くそう発し、勝利を同志とかみしめた。
民放テレビが打った当確の報が届いたのは同8時。支援者の一人がスマートフォンで速報を確認。一気に歓喜の声と笑顔が室内に広がる。支持者は「こんなに早く分かるなんてすごい」「いったん落ち着こう」などと興奮気味で喜びを分かち合い、主役の登場を待った。
同8時4分に「祝当選」と書かれた紙が掲げられた約1時間後、柚の木田町の自宅で待機していた読谷山さんが訪れ、再び支持者の喜びが爆発。座ったまま一緒に万歳三唱を行うと、万雷の拍手を惜しみなく送った。
だるまに目入れした読谷山さんは、マイクを握りしめ「24日から市民目線改革の新たな幕が上がる。まずはコロナ対策。遅くとも今月中には臨時議会を招集し、深刻な影響を受けた多くの事業者への支援策を示していきたい」。余韻につかる間もなく、決意を表明した。
「市民目線の仕事をすることで応援してくれた皆さまに恩返しする。それを24日からスタートしていく」。声高らかに締めくくった後も、祝福に訪れる人々にあいさつ。期待に応えることを誓いつつ、それぞれに感謝を伝えた。
4年前の選挙から変わらず、草の根活動を支えた岡田明利後援会長は「前回よりも多くの票を得たということは、もっと頑張らないといけないということ。しがらみの無い政治を貫きながら365日市民と対話し、その中で出た課題を解決する。そうした仕事を2期目では、より一層、続けてほしい」と期待を寄せた。
◆期日前投票、前回を上回る
任期満了に伴う延岡市長選の期日前投票者数は2万2879人となり、前回(1万6537人)を6342人上回った。
期日前投票者数は日計で17日が2116人、18日が4626人、19日が4366人、20日が4021人、21日は4075人が投票し、前回の6日間合計を5日目で上回っていた。22日は3675人だった。
投票者総数は5万6230人。投票者数に占める期日前投票者数の割合は40・69%で、前回(31・85%)を8・84ポイント上回った。
期日前投票者数が前回を上回ったことについて、市選管は「選挙が始まったタイミングで新型コロナウイルスの感染が急拡大したこともあり、密を避けるために期日前投票を利用したのでは」とみている。