2022年新春インタビュー（11）−安田厚生門川町商工会会長

必要とされる商工会に

◆職員一丸、地域経済に貢献

−−新型コロナウイルスの影響が長引いています。昨年はどのような一年でしたか。

一昨年から深刻な状況が続いていますが、特に昨年は門川町も国のまん延防止等重点措置区域に指定されたことで大きな影響を受け、我慢の一年となりました。飲食業の営業自粛は、水産業の加工販売や魚価の低迷にもつながります。売り上げが減少した事業者に対しては、県や町から事業者緊急支援金が支給されましたが、漁業者からの申請も多く見受けられました。商工会としても町に協力していただき、「門川元気振興券」を販売して町内の消費拡大に努めたと
ころです。

−−会員からは、どのような不安の声が聞かれますか。

相談件数は昨年度と比べて増加しており「長引くコロナ禍で先が見えない」「事業を継続していけるだろうか」などの声が寄せられています。変異株の流行など、常に状況把握に努め、国県町へ支援を要望しながら、会員への情報発信、支援体制などについて職員一丸となって取んでいます。ただ、不安の声が聞かれる一方、若い世代の会員が少しずつ増えてきています。商工会の存在意義が見直されていると感じています。
コロナ収束が全てであり、感染防止策の徹底や３回目ワクチンの早期接種、そのための医療提供体制や情報発信の充実が求められています。県内ではＰＣＲ検査体制が整いつつあることから、さらなる感染防止へのスピード感を期待しています。

−−新たな年を迎えました。どのような希望を持っていますか。

昨年は県独自の緊急事態宣言や、国のまん延防止等重点措置が発令されるなど、コロナ禍の厳しい一年となりました。昨年秋から感染者ゼロの状態が続き、ようやく平穏な日常が戻ったかのように感じましたが、今年に入り新たな変異株の脅威にさらされています。一刻も早い収束を願うばかりです。
収束後は地域に活気を取り戻すため、行政と連携しながらイベントや物産展などに取り組み、併せて「門川元気振興券」などの販売を通して消費拡大を図りたいと考えています。昨年１２月には、門川町を舞台に製作される特撮ヒーロー映画（２０２３年公開予定）の製作が発表されました。明るい話題が少ない中で、町を大きくＰＲできる機会であり、町民が楽しめるものと大いに期待しています。また、任期満了に伴って４月に勇退される安田修町長には、１２年間にわたって地域経済を引っ張っていただきました。この場をお借りして感謝を申し上げます。

−−会員である町内の事業者の皆さんへ、メッセージをお願いします。

新型コロナの感染対策が最重要ですが、地域の経済活動も必要不可欠です。商工会の持てる力と機能を最大限に発揮し、会員から必要とされる商工会を目指します。また、行政や関係団体と密接に連携し、職員一丸となって地域経済に貢献できるよう努めていきます。いつでも気軽にご相談ください。