コロナ対策、空間除菌消臭装置を寄贈

市内３小中学校へ−興電舎

　新型コロナウイルス対策に役立ててもらおうと、延岡市浜町の興電舎（甲斐稔康社長）は１月２８日、市内の小中学校３校に空間除菌消臭装置「Ａｅｒｏｐｕｒｅ（エアロピュア）」を２台ずつ贈った。

　寄贈を受けたのは、市立南中学校（二宮正志校長）と南小学校（早田茂美校長）、緑ケ丘小学校（長友紀校長）の３校。贈呈式は南中であり、甲斐社長と３校の校長らのほか、児童生徒代表として同校生徒会の２年生５人も出席した。

　甲斐社長は、生徒会副会長の磯端日奈子さんに目録を手渡し、「私も南小、南中出身で皆さんの先輩。コロナの中で非常に辛抱していると思うが、頑張って勉強して少しでもいい学生生活を送ってもらいたい。ぜひ、利用して」とあいさつ。生徒会長の内田陽菜さんが「大切に使わせていただきます」とお礼の言葉を述べた。

　同校では全学級が利用する音楽室、美術室など特別教室への設置を検討しており、二宮校長は「とてもうれしいし、大変ありがたい」と感謝した。

　新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の流行で、県内でも多くの学校が臨時休校を経験している中、甲斐社長は「子どもたちの感染が多いという話は聞いていたので、少しでも利用してもらえればと贈呈を決めた。みんなが集まる機会は少ないと思うが、（除菌装置によって）少しでも安心して集まれるようになり、楽しい思い出をつくってほしい」と話していた。同社は今後も、このような地域貢献活動を続けたい考え。

　贈られた空間除菌消臭装置は、医療メーカーの日機装（東京）製。県内では、宮崎銀行の地域商社「Ｗｉｔｈみやざき」が代理契約を結び、販売している。