まん延防止、延長へ

１３日以降も全県で−知事「やむを得ない」

　河野知事は４日、県内の感染状況が「高い水準で高止まりしている」として、１３日までとしているまん延防止等重点措置について「延長でやむを得ない」との認識を示した。今週末まで感染状況を見極め、週明けに国に要請する方針。

　直近１週間の人口１０万人当たりの新規感染者は４日時点で県内が２３８・５人と、過去最多の２４８・１人からやや減少。圏域別でも、３００人前後まで上昇した延岡西臼杵（２２４・４人）、都城北諸県（２０６・１人）とも減少の兆しを見せ始めた。

　だが、宮崎・東諸県は３１１・３人と依然高水準。また、比較的低水準だった小林市や日南市を含む圏域が上昇し、全圏域が１４０人以上になった。このことから知事は「引き続き全市町村を対象区域にせざるを得ないのでは」と述べた。

　また延長期間については、全国の状況と国の判断に沿う形になるとした上で、「県内が減少していけば、先に解除の要請を行う可能性はある」と含みを持たせた。

　「まん延防止」の効果については「人流の抑制で、新たな感染の火種の供給を抑え、一定の効果は感じている」とした。

　第６波に入り、重症者は０人の状況が続くが、死者は６人に。「オミクロン株の特性で、重症化の症状はなくても、基礎疾患が複合的に作用して命にまで影響が及んでいるのでは。高齢の方、基礎疾患のある方は、普段一緒にいない人と会うという行動が、極めてリスクが高いとお伝えしたい。気をつけていただきたい」と強く呼び掛けた。