田中氏、再選果たす−美郷町長選

投票率８５・８６％

◆わずか５５票差、尾畑氏届かず

　任期満了に伴う美郷町長選と町議選は６日、投開票された。現職と前職の一騎打ちとなった町長選は、現職の田中秀俊氏（６５）が、わずか５５票差で前町長の尾畑英幸氏（７２）＝いずれも無所属＝を振り切り、再選を果たした。投票率は８５・８６％（男８７・２６％、女８４・５５％）で、前回８５・０７％を０・７９ポイント上回った。当日有権者数は４４４９人（男２１５１人、女２２９８人）。＝３面に関連記事＝

　旧３村が合併し町となった２００６年以降、１期ごとに首長が交代してきたが、初めて２期目の町長が誕生した。

　前回と同じ顔ぶれとなった今回の選挙戦。人口減少や高齢化など山積する中山間地の課題に対し、互いに政策や決意を訴え町内をくまなく回り、激しい接戦となった。

　田中氏は、ふるさと納税による自主財源の確保や給食費の無償化など、１期目の実績を強調。取り組んできた機構改革や医療提供体制の改革について「痛みが伴うが、誰かがやらなければならない」と町政の継続を訴えた。

　尾畑氏は「合併時の基本合意が守られていない。西郷、北郷、南郷の３地区をもう一度対等な立場に戻す」とし、北郷と南郷の支所や診療所の機能充実を訴え、前回より票差を詰めたが、届かなかった。

　一方、町議選（定数１１）には現職６人、元職１人、新人４人が当選した。内訳は西郷３人、北郷３人、南郷５人。

　新町長と新町議の当選証書付与式は、８日午前１０時から西郷ニューホープセンターで行われる。