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一般会計予算案298億9000万円

本紙掲載日:2022-02-19
1面
日向市の22年度当初予算案を発表する十屋市長

日向市22年度−発展を未来へつなぐ

◆コロナ、経済対策を最優先

 日向市は18日、2022年度の当初予算案を発表した。一般会計総額は298億9000万円。前年度に比べ2000万円(0・1%)増加した。新型コロナウイルスの感染拡大防止対策、経済対策を最優先に、「第2次日向市総合計画・後期基本計画」と、「第2期日向市総合戦略」の重点戦略に掲げる各施策を推進するため、昨年度と同水準の予算規模とした。当初予算案は、25日開会の市議会3月定例会に提案する。

 記者会見で十屋幸平市長は「感染拡大防止、市民生活の回復を念頭に、新たな取り組みを展開していく。ハード面でも、お倉ケ浜総合公園野球場、東郷町の福瀬大橋、市総合体育館の整備事業を進めるなど、課題解決へ向けて前進する。日向市の発展を未来へつなぐ飛躍の予算編成にしたい」などと述べた。

■歳入

 財源の根幹となる市税は、73億7811万円で前年度比2億9316万円(4・1%)増を見込み、全体に占める割合は24・7%。市税や繰入金、諸収入などを含む自主財源率は37・3%の111億3224万円を計上した。

 全体の62・7%を占める依存財源187億5775万円のうち、地方交付税は22・1%となる66億1253万円、前年度比では1億2031万円(1・9%)増を見込む。このほか、国庫支出金58億4799万円、県支出金24億5840万円など。

 借金に当たる市債は、前年度比8億8145万円(32・7%)減の18億1187万円。全体に占める割合は6・1%となった。

■歳出

 退職手当の増加などに伴い、人件費は前年度比4%増の52億2648万円。社会福祉費と児童福祉費などの扶助費は、同1・5%減の83億6732万円。生活保護費は4984万円(同3・7%)減の12億8696万円。公債費を加えた義務的経費は、全体の57・3%に当たる171億1347万円。

 投資的経費のうち、普通建設事業費は前年度比で9・6%減、金額にして3億870万円減って28億9232万円。主な事業は財光寺南土地区画整理、駅周辺土地区画整理、重要港湾等整備、保育所等整備、地震・津波防災施設整備など。

■主要事業

 新規事業は27件で、総額3億6952万円(うち一般会計26件3億5952万円)。お倉ケ浜総合公園整備事業に6400万円、災害時相互支援体制構築事業に2738万円、結婚応援事業に606万円、稼げる地場産品プロジェクト推進事業に360万円などを計上した。

 拡充事業は88件で同9億3585万円(同85件8億6573万円)。ヘルシースタート事業に1億881万円、放課後児童クラブ事業に5731万円、森林経営管理制度事業に1億1131万円、常備消防施設等の整備に要する経費に9278万円などを盛り込んだ。

 新型コロナウイルス感染症対策事業は8件2億6148万円(一般会計のみ)。ワクチン接種事業に1億5000万円。市民の健康、暮らしを守るため、3回目のワクチン追加接種、小児接種、集団接種の実施などで感染拡大防止に努める。

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