オリジナル技法の版画を展示

台湾出身の画家マイケル・ルーさんが個展−ギャラリーかわなか

　台湾出身の画家、マイケル・ルーさんの個展「奇跡のハッピーアート〜マイケル・ルー新作版画展」が１８日、延岡市伊達町のギャラリーかわなか（川中啓二代表）で始まった。２７日まで。観覧無料。開場は午前１０時〜午後６時。会期中は休まず営業する。

　絵画の天才児と言われ、７歳の時に東京児童国際絵画コンクールで１位を獲得。母国でイラストレーターとして活躍後アメリカへ移り、飼い猫ファジーをモチーフに描く、人、動物、魚、自然が融和した優しい作風が世界中の愛好家らを魅了している。

　同展には、絵画にコンピューターグラフィックス（ＣＧ）の手法を取り入れたオリジナル技法「ルーグラフ」による、新作１２点を含む版画約３０点を展示。特徴である多彩な造形と色彩が〃幸せな世界観〃を演出する。

　一方で異彩を放つのが、２０１１年の東日本大震災翌年に描かれた「明日に向かって」。親日家であるルーさんが復興への願いを込めた力作で、落ち着いた表情が多いファジーには珍しく、荒れた大地に力強い表情で立つ姿が描かれている。

　作品にはすべて直筆のサインが添えられ、気に入った作品は買うこともできる。手に取りやすいポストカード（税込み１００円）や画集（税込み３千円）も合わせて販売する。

　同展を企画した川中代表（５１）は「明るい色彩で優しい世界観を表した作品が多く自然と笑顔になれると思います。ぜひたくさんの方に見ていただきたい」と話していた。

　問い合わせはギャラリーかわなか（電話延岡３２・４０３６）まで。