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演劇「火球」−島野浦が舞台

本紙掲載日:2022-02-24
1面
上演まで1週間を切り、最後の仕上げに注力する火球の俳優陣(提供・公益財団法人宮崎県立芸術劇場)

3月2〜6日−県立芸術劇場

◆稽古も最後の仕上げ

 人が住む県内唯一の離島、延岡市島浦町を舞台にした演劇「火球」が来月2〜6日の5日間、県立芸術劇場で上演される。上演まで1週間を切り、俳優陣らは本番のイベントホールで稽古を行うなど、最後の仕上げに力を注いでいる。

 稽古は今月1日からスタート。午後1時〜8時まで、同館の休館日などを除いてほぼ毎日続けている。現在は俳優と演出家らが話し合いを重ねながら、登場人物のせりふや人間関係などをより伝えられるよう細部を詰めている段階だ。

 通し稽古は先週末と22日に行った。23日からは本番で使用するイベントホールで稽古を実施。以降は美術セットが設置された舞台で仕上げている。

 火球は、同劇場プロデュース「新・かぼちゃといもがら物語」シリーズの第6弾。このシリーズでは、〃今を生きる〃県内の人々を描くことで、地方が抱える少子高齢や過疎化、人口減少など普遍的な課題に向き合う作品を発表している。

 脚本を担当したのは、東京都出身で劇団KAKUTA主宰の桑原裕子さん。2018年、作・演出の「荒れ野」が第6回ハヤカワ悲劇喜劇賞、第70回読売文学賞戯曲・シナリオ部門などを受賞し、注目の劇作家だ。

 桑原さんは「延岡の温もり、匂い、人の魅力が届けばいいなと思う。この作品では大切な人を見つめ、その人と過ごしたかけがえのない時間から自分自身を再発見するという、普遍的なテーマを描いた。ぜひご覧いただきたい」と呼び掛ける。

◆チケット発売中

 開演時間は2〜4日が午後7時から、5、6日が同2時から。料金は一般3500円、25歳以下1500円、ペア6000円。同劇場によると5日分は
売り切れ。6日分は残りわずかだという。

 購入はメディキット県民文化センターチケットセンター(電話0985・28・7766)か「チケットぴあ」から。問い合わせは同劇場(電話0985・28・3208)。

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