春の陽気に誘われて…

延岡花物語開催中止もコノハナロードにぎわう

　県内は２７日、広く高気圧に覆われ、南からの暖かい空気の影響も加わって、ほとんどの観測地点で今年一番の最高気温を記録。県北の行楽地はぽかぽか陽気に誘われ、多くの人でにぎわった。

　このうち、３００本の河津桜と１００万本の菜の花が見頃を迎えた延岡市野地町のコノハナロード（五ケ瀬川右岸堤防）には、朝から家族連れなどのグループが続々と来場。延岡は最高気温が１６・２度と３月中旬並みの暖かさとなり、訪れた人たちは心地よい川風に吹かれながら散策を楽しんでいた。

　同所で１９、２０日に予定されていたステージイベントや物産展などの「このはなウォーク」が新型コロナの感染拡大防止のため中止となったが、きのうは開催中であるかのように混雑。散策道脇でレジャーシートを広げて花見を楽しむ家族や、河川敷でボール遊びを楽しむ子どもたちの姿も見られた。

　同市中の瀬町から娘家族と訪れていた興梠美智子さん（７０）は「暖かくなるという天気予報だったので、一昨日に計画して来ました。上着いらずで気持ちいいですね。コロナ禍で遠くに行けないので、満開の時にもう一回見に来たいです」。同じく柚の木田町から娘と孫の４人で訪れた会社員女性（５３）も、「黄色とピンクのコントラストがきれいです。なかなか出歩けないので、いい気分転換になります」と、穏やかなひとときを満喫していた。

【２７日の最高気温】神門＝１９・１度▽日向＝１８・３度▽古江＝１６・５度▽延岡＝１６・２度▽高千穂＝１５・９度▽鞍岡＝１４・０度