教授らの研究活動を発信−九保大

学外で初、成果をポスター展示−イオン延岡９日まで

　九州保健福祉大学（延岡市吉野町、兒玉修学長）は同大学の研究活動を広く知ってもらおうと、学外では初となる「２０２１年度学内共同研究成果発表」のポスター発表を、延岡市旭町のイオン延岡店で実施している。９日まで。

　同大学の教授、准教授、講師ら教員が、学内の異なる学部や他の大学、研究機関などと共同で取り組んだ研究内容をポスター大の用紙にまとめて掲示。全１２テーマのうち半数は文部科学省の助成で、延岡市を中心とする県北の課題解決などに向けた「地域創生事業」を紹介している。

　このうち、生命医科学科の「身近な微生物を用いた延岡市の中学生を対象とする理科教育の推進」では、延岡中と岡富中の生徒が、納豆菌や酵母菌、がん細胞の顕微鏡観察などを通して科学研究に関心を深めた実習の様子を報告。「このような事業を実施できるのも、九州保健福祉大学が延岡にあるからこそ」とする大学おうえん協議会からの感謝メッセージも添えられている。

　ほかにも、地元の自然環境を活用したウオーキングコースのプログラム開発や、子宮頸（けい）がん検診の啓発といった身近なテーマをはじめ、九保大ならではの特色ある研究テーマが並び、来店者が興味深そうに見学する姿が見られた。

　展示ボードの横にはテレビモニターによる研究内容の案内や、スマートフォンなどでＱＲコード（２次元コード）を読み込んで、各研究テーマに感想や意見を寄せることができるコーナーも設置。同大学は「地元の大学がどんなことをしているのかを、この機会にぜひ知っていただければ」と広く来場を呼び掛けている。最終日は午後５時まで。