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山下新天街久々にぎわい

本紙掲載日:2022-03-07
8面
会場周辺には次々と人が訪れ、いつもとは違った雰囲気の商店街を楽しんでいた
ガレージ内で古着や小物が並んだ

興梠さんが企画−ガレージマーケット

 空き店舗が目立つ商店街の活性化を目的としたガレージマーケットが2月26日、延岡市山下町の山下新天街内であった。ガレージを利用したフリーマーケットや飲食店の出店、接骨院による施術体験があり、次々と人が訪れ、にぎわいを見せた。

 企画したのは、山下新天街内で興梠接骨院を経営する大阪府出身の興梠貴士さん(35)。約7年前、父親の地元である延岡市にIターンし、2018年4月に同院を開業した。

 大阪の活気のある商店街を知っているからこそ「商店街への愛着が強い」。自身が同所で経営することで、「同じ世代の人たちが(空き店舗の)シャッターを開けてくれるのではないか」と期待していたものの、なかなか進展はない。そこで「少しでも商店街の可能性を感じてもらえれば」と、同院に隣接するガレージを開放し、定期的にイベントを開くことを決めた。

 この日は午前10時に開始以降、告知を見た人や通りがかりの人、近所の人らが続々と訪れ、付近はにぎわいを見せた。ガレージ内は、興梠さんが友人らと集めたおしゃれな古着や小物が数多く並び、破格で販売。ゲストで「小野カレー」「KAWASEMICOFFEE」が出店したほか、同院の向かいにある「ぱん屋のともちゃん」も特別営業し、おいしそうな香りが漂った。

 興梠さんは「めちゃくちゃうれしい。きょう都会(みたい)なんで、より都会にしたい」と笑顔。今後も「最低でも月に1回は開催したい」と意気込んでおり、出店者を募ったり、さまざまな人とコラボしてワークショップ等を開いたりしていく予定。「同じ世代が数店舗開けてくれたら、さらに活気のある商店街になる」と期待する。

 この日は、同市幸町の駅前複合施設エンクロスのスタッフも来場。「すごくいい。ぜひ一緒にイベントができれば」と話していた。

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