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富島高が地域活性化に挑む

本紙掲載日:2022-03-07
8面
地域活性化プロジェクトの取り組みを発表する「未来を創る富高応援隊」の代表者(日向市役所)
「私たちの自慢の故郷を紹介します〜HYUGAPRIDE」

観光地や飲食店紹介−パンフレットを作成

◆日向市の魅力を発信

 日向市の魅力を発信し、景気回復につなげようと地域活性化プロジェクトに取り組んだ県立富島高校(小川晴彦校長、549人)の代表者4人がこのほど、市役所で報告会を開き、十屋幸平市長らに活動内容、成果、感想などを発表した。

 同プロジェクトは、課題研究授業の一環。同市のPR活動として、市内の観光地、飲食店などを紹介するパンフレットの作成に挑戦した。同校3年生31人が「未来を創る富高応援隊」を結成。生徒は、パンフレット作成班、新着情報班、返礼品のデザイン班の三つの班に分かれて作業を進め、パンフレットを完成させた。パンフレットは「私たちの自慢の故郷を紹介します〜HYUGAPRIDE」。パンフレットは、昨年12月に宮崎駅前商店街周辺で歩行者に手渡すなどして配布した。資金は、クラウドファンディング(CF)を活用し、目標金額を超える約90万円を集めた。

 この日は、生徒代表の太田京芳さん、黒木あやさん、谷川未空さん、沼口夢乃さんのほか、小川校長、同校の教諭、十屋市長、市職員らが出席。司会進行は日向子ども研究所絆の三輪邦彦所長が務めた。

 4人は、「日向市という最高の街を知ってもらいたい」というテーマで発表。最初にプロジェクトを始めたきっかけを紹介した後、市職員からのヒアリング、CFでの資金集め、宮崎市での配布、CF協力者への返礼品の発送など約1年かけて取り組んだ活動内容を説明した。

 最後に、今回の活動を振り返り、「自分の視点を変えれば、今まで気付かなかった魅力を発信できることを知った。多くの皆さんに支えられて活動ができた」と新たな発見と感謝を述べ、「今回の経験を次の世代につなげ、日向市をたくさんの人に愛される地元にしたい」と抱負を語った。

 十屋市長は「今回の取り組みを大きなチャンスとして、地域の人ともっと交流を深めてほしい。絆づくりが日向市を元気にする原動力になる。皆さんの活動に期待したい」とねぎらった。

 同校によると、今後もCFで集まった資金の残金などを活用しながら、同市の地域活性化に向けた取り組みを継続していくという。

◆「HYUGAPRIDE」−2千部印刷

 未来を創る富高応援隊が作成したパンフレットは、カラーA4サイズで10ページ。表紙は日向市が誇る美しい海岸が飾る。お倉ケ浜と金ケ浜、駅周辺の中心市街地、細島を地区ごとに紹介。手描き風の地図に周辺の飲食店、観光名所などを掲載し、お薦め商品やメニューのほか、一言コメント、場所を確認することができるQRコードなどを記載した。パンフレットは2千部作成され、市内の観光地などにも設置する予定。同校ホームページでも公開している。

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