お大師さん、４月１５〜１７日

やまとまちの合同連絡会議

◆念ずれば地球も笑顔お大師さん！−「子どもに思い出を」願い込め

　九州三大春祭りの一つとされる延岡今山大師祭（お大師さん）の合同連絡会議は１１日、延岡市山下町の善正寺（野中玄雄住職）で開かれ、今年の日程を４月１５〜１７日と決めた。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、市中パレードと物産展は３年連続で中止となった。

　会議には今山大師慶賛会（佐藤公昭会長）や延岡市、延岡警察署、延岡大師祭協賛会（延岡商工会議所）、延岡観光協会などから約７０人が出席し、消毒等の感染対策を徹底した上で協議に臨んだ。

　今年のテーマは「念ずれば地球も笑顔お大師さん！」、特別コンセプトは「弘法大師銅像建立６５周年」「慰霊・希望・平和〜子供たちへお大師さんの思い出を！〜」。

　野中住職はコロナ禍やウクライナ情勢などに触れながら「次から次に不安や心配、恐れがやってきている中、心に活力を与えるお祭りになれば」。佐藤会長は「コロナ禍に関する国や県の安全ガイドラインに準じながら、終息を前提に準備していきたい」とあいさつした。

　会場ではその後、協賛関係団体の代表者が行事予定などを報告した。今山大師本堂では開会式大法要（１５日午後１時）、コロナ禍終息などを祈る特別護摩祈願（１５日午後３時、１６日午前９時、１７日午前８時）、御正当大法要（１７日午前１０時）。銅像横演芸場では奉納『音楽演奏』（１６日午後６時）や奉納演芸（１７日午前９時）を行う。

　特別奉納行事として１６日午前１１時から筆塚広場で延岡茶道連盟協力による呈茶、同日午後４時から奉納演芸場でシンガー・ソングライター勢由美子さんによる東日本大震災慰霊復興奉納コンサート。また、６５周年の記録のためにフリーアナウンサー高橋巨典さんによる参拝者インタビューもある。インタビューは同日午後から１７日正午にかけて実施。

　市商店会連合会は昨年好評だった「お接待券」を今年も各店で発行予定。同券とお菓子などを交換できる接待所１〜２カ所を設ける。県タクシー協会延岡支部は今山の登り口（馬坂側）から山の中段までのシャトルタクシーを運行する。

　関連行事の「大師銅像沐浴（もくよく）」は今月２５日午前１０時、「筆塚供養祭」は２７日午前１１時、「第２２回今山大師祭『奉納書道展』」は４月７〜１７日、大師像境内で幼稚園児から高校生までの作品約６００点を展示する。

◆パレード、３年連続中止に

　同祭実行委員会（竹内圭介実行委員長）によると、市中パレードについては複数の団体から参加希望があったものの、いずれもコロナ禍終息を条件としていたことから今年も開催を断念した。